六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、長谷川愛さんが選んだ『文化人類学の思考法』(編:松村圭一郎、中川理、石井美保 / 世界思想社)
長谷川さんのコメント
最近読んで面白かった一冊。哲学とか思想系の本もそうなのですが、文化人類学はアーティストが違和感を持って考えるような物事が、すでに系統立てられて、言葉がついていることに驚きます。例えば「どうして遺伝子を受け継ぐ子どもを持ちたいんだろう?」と思ったら、「それは血縁主義ですね」とタグがついているみたいな。例えば実際にこういう家族形態が、なになに時代のどこどこで起こっていました、のように、価値観を揺るがす実例を沢山蓄えているし、文化人類学はアートを包摂しているので、考え方としていいヒントになるものが多いです。
世の中のさまざまな「あたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」。文化人類学の思考法を、具体的なトピックに沿って解説している。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお楽しみください。
長谷川愛さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #112
長谷川愛(アーティスト / デザイナー)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/112_01/