現在東京ミッドタウンでは、デザインの魅力や可能性を誰もが身近に感じることのできるイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018」が開催されています。
2018年のテーマは「みらいのアイデア」。誰にもわからないからこそ、誰もが自由に思い描くことのできる、みらい。本イベントでは、日常や生活を豊かにしてくれるデザインのみらいを体感できます。
芝生広場で行われているのは、新しい発想で「みらいの公園」を考える「PARK PACK by ULTRA PUBLIC PROJECT」。折紙のようなアーチや、折りたためる机/椅子などユニークな作品が並んだ公園。手掛けたのはウルトラパブリックプロジェクト(通称、ウルパブ)です。
ウルパブは本プロジェクトについて「誰にとっても開かれていて、ちゃんとした居場所になるような公園の在り方を考えたい。人の思いや声を汲み上げながら、みんなが楽しくなるものを考えていきたい。『みらいの公園』は、そういうチャレンジの場です」とコメントしています。
秋風に吹かれてはためくこちらは、ミッドタウン・ガーデンの光と風を表現した「Swell」。 ミラーをまとったメッシュが、きらきらと光ってとても綺麗です。制作者のwe+は「風の心地よさを、視覚を通して感じてみてください」と見どころを語っています。
今回で6回目を迎える「Salone in Roppongi」。これは、イタリア・ミラノで毎年開催される世界最大級のデザインイベント「ミラノ・サローネ」の賑わいを六本木に!を合言葉に、世界が注目する日本人クリエイターとデザインでコミュニケーションを楽しむ試みです。今年は、巷で話題の小さな空間「タイニーハウス」のような、3×3mのテント「M-BOX」が登場。秋を堪能できるような色とデザインが素敵ですね。
光を利用した作品と言えば、河合楽器製作所が90年以上培ってきたピアノづくりの技術を注いでつくりあげた「KAWAI Crystal Grand Piano」は一見の価値あり。光の入り方によってさまざまな表情を魅せる「みらいの楽器」は、目でも耳でも楽しめる作品です。
約200万枚の色とりどりのスマートフォン型の紙吹雪が、高さ16メートルから宙を舞うのは「DOCOMO DESIGN EXHIBITION COLORS」。お気に入りの色を手に入れようと、子どもたちがアトリウムを駆け回り、楽しげな声が響いていました。
みらいを担うあたらしい才能を発掘・応援する「Tokyo Midtown Award」は、「デザイン」と「アート」の2部門で開催しているコンペティション。今回で11回目を向かえ、今年は応募総数1,290点から選ばれた16作品が発表されました。プラザB1では受賞作品展示が行われています。
同時開催イベント として、サントリー美術館では「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」が行われています。真言密教の拠点のひとつとして発展した京都・醍醐寺の、国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画、貴重な史料・書跡が展示されています。
同じく21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、常に新しいクリエイションに挑戦し続けるファッションブランド『TSUMORI CHISATO』のデザイナー津森千里の過去のアーカイヴ作品やコラボレーション作品を展示する「WAKU WORK ―津森千里の仕事展―」が開催中です。この二つはどちらも展覧会レポートを掲載中。併せてお楽しみください。
10月31日(水)からは同時開催イベントの2018年度グッドデザイン賞受賞展も行われるなど、見所満載の本イベント。東京ミッドタウンに「みらい」を覗きに来ませんか?
編集部 髙橋
information
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018
会場:東京ミッドタウン各所
会期:2018年10月19日(金)~ 11月4日(日) ※催しにより異なる
観覧料:無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designtouch/