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【展覧会レポート】21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3「ヒロシマ・アピールズ展」

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update_2018.08.17
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「ヒロシマ・アピールズ展」メインビジュアル(デザイン:浅葉克己)

現在、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する想いを広く伝えようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が行っているポスターキャンペーン「ヒロシマ・アピールズ」の展覧会が開催されています。

ここで展示されているのは「ヒロシマ・アピールズポスター」。これらは、人類最初の原爆の惨禍を体験した、広島の祈りと願いを広く伝えるために作られる"ヒロシマの心"を視覚で訴えるポスターのことです。

1983年に第1回が行われた「ヒロシマ・アピールズ」ですが、今回はその際に制作された亀倉雄策作「燃え落ちる蝶」から、今年度の服部一成作「疑問符、2018」のポスターまで、全21作品を紹介。さらに、13歳のときに被爆し、平和への願いを込めた100枚のポスター制作に挑んだ広島出身のデザイナー、片岡脩の作品も特別展示されています。

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「ヒロシマ・アピールズ」ポスター1983「燃え落ちる蝶」(デザイン:亀倉雄策)

こちらが亀倉氏の手がけた「燃え落ちる蝶」。炎に羽を焼かれ、無残な姿で落下する蝶。直接戦争に関係のある題材を描いていないにも関わらず、見るものをはっとさせるデザインがここにはあります。

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本展のアートディレクションである浅葉克己は、会見にて"被爆国。"と書いた紙を手に、「日本は世界初の被爆国なんです。それを自覚し、戦争や世界平和についてもっと考えてもらいたいですし、この展覧会を世界に持って行きたいです」と力強く語りました。

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2009年浅葉氏は原爆によって止まった懐中時計をモチーフに「忘れてはならない時刻、815。」を制作しました。「人類の時間は/ヒロシマの8時15分で/止まっている。」というメッセージが、心に突き刺さります。(/は改行)

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会場の天井には、美しい青空が広がっています。広島に原爆の落とされた1945年8月6日は、雲一つない真夏日。本展では当時を思いながら、群青の下でポスターをじっくりと鑑賞することができます。

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一枚一枚に「L・O・V・E」の文字が描かれたこの作品は、片岡氏によるものです。"愛"の意味を持つ「LOVE」ですが、一文字ずつにも片岡氏の思いが込められています。

例えば「L」は「Let us live Forever in Peace.(平和のうちに、いつまでも生きていけるように)」、「O」は「Over and over, I pray for Peace.(繰り返し繰り返し、平和を訴え続けなければ)」。一文字一文字に込められた思いを受け取り、最後に「LOVE」の文字を見ると、その言葉の重さに思わず心動かされます。

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左から葛西薫作「夏の陽のまぶしさ」、佐藤卓作「ヒロシマという重石」、原研哉作「キノコ図」。どの作者も、悩み、考え、そしてたどり着いたその時の答えをポスターに描き出しました。

「ヒロシマという重石」の文銅の肩にとまる一匹の蝶は、「燃え落ちる蝶」で傷ついてしまった蝶の生まれ変わりなのだとか。

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亀倉氏は、ヒロシマ・アピールズのポスター制作について「平和ポスターには、ひとひらの詩情とひとすじのドラマがなければなりません。(中略)デザイナーがやむにやまれぬ平和への情熱を燃やすことで、ほんとうに人びとの心を動かすポスターがつくれると、私は信じています」とコメントしています。

文章でも、映像でもない、1枚のポスターが物語るヒロシマの過去。それは決して、戦争の悲惨さを描くだけのものや、誰かを責めるものではなく、ただただ平和を願う広島、日本、そして世界の願いが込められたものでした。



編集部 髙橋





information
ヒロシマ・アピールズ展
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
会期:2018年8月4日(土)~9月9日(日) ※会期延長になりました
開館時間:10:00~19:00
休館日:火曜日
観覧料:無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://www.2121designsight.jp/gallery3/hiroshima_appeals/

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