六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをし、リレーでつなげる当企画。今回は、毎朝築地から仕入れた新鮮な食材を、和食を中心とした幅広いジャンルの料理で味わえる「ごはんや Gochi」の店主・木村慶祐さん。カウンターの奥には様々な種類のお酒が並び、一人からでも落ち着いて楽しめるこのお店を切り盛りする木村さんの目に、六本木はどのような街に映っているのでしょうか?
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「挑戦」ですね。ここは挑戦する街だと思っているんです。僕の中では、六本木は色々な人が集まるところで、ハイソな歓楽街というイメージがありますね。新しいものが世界からどんどん入ってくるし、新しいものを生み出そうとする人たちがこの街に来て事業を起こしたりだとか、お店を始めたりして...。飲食店でも、革新的なメニューを多く発信している場所だと思うので、そういう意味で「挑戦」ですね。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデン
昼間に散歩がてら来て、ベンチで考えごとをしたりしています。都内に緑の多い公園があって、その中に座れる場所があるのがいいですよね。僕はいつも小さいノートを持ち歩いているのですが、そこで浮かんだアイデアをメモしています。
2位 Hiro's Bar
俳優座劇場の近くにある、知り合いがやっているバーです。ゆったりできるところなので、一人で考えごとをしたり、書き物とかもできて、重宝しています。
3位 TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
よく行きますし、時間が余った時にコーヒーを飲んだり、一息ついたりします。料理の本や事業の本を読んだり、使い勝手がいい場所ですね。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
仕事の帰りなど、朝方の飯倉片町の交差点から見る東京タワーですね。朝日を受けた東京タワーは綺麗だと思いますし、テンションが上がります。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
仕事が終わる時間帯が夜中や朝方のことがあるので、飲むことが多いです。お店を閉めて、同業者の方や従業員と24時間やっている飲み屋で飲んで、ずっと仕事の話をしていますね。お客さんと一緒の時はあまり自分の仕事の話はしないですが、同業者や違う店舗の方といる時は、今抱えている悩みやアイデアを交換し合っています。その後カラオケに行って、大騒ぎすることも(笑)。お客さんとも行くこともあります。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
ならではで言うと、朝までやっているお店が多いという意味で「飲み」ですかね。同業者の方はこの回答が多いのではないかと思います。ジムやスパに行くのは、僕たちの仕事の時間軸から考えると、選択肢に無いんですよ。気軽に行けるお風呂が六本木にあればいいな、と思いますね。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
お酒に携わっているので、ボトルやグラスのデザインですね。タンブラーだけでもたくさん種類があって。それと、うちは常連様用に一人一人違うデザインのグラスをご用意しているんです。自分の足でお店に行って、「あのお客さんには、これがいいかな?」「よく飲まれるあのお酒に合うのは、これかな?」と顔を思い浮かべながら選んでいます。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
地区によって細かいショップの地図があったらいいかな、って思います。外国の方が年々増えてきていて、道を聞かれることが多いんです。聞いたことがあるお店や、有名な観光名所だと案内できるんですけど、知らない場所だとスムーズに対応できなくて。
うちの場所も、日本人の方が「道が分からなくて...」と電話をかけてくることもあるくらいですし、裏道ってなかなか(大きい地図から探すのは)難しいですよね。大通り沿いだけじゃなくて、細かい道が多い街なので、そういう地図を作って、もっとお客さんに親切な街になったらいいな、と思います。
Q 08
前回出演した方(石川梓さん)とのつながりを教えてください。
A
うちにいたスタッフの、同級生の会社の後輩です。最初はその同級生の方と一緒だったんですけど、一人でも来てくださるようになって。同僚の方を連れて来てくださったこともあったり、今ではプライベートなことまで色々話しますね。うちのスタッフも仲良くさせていただいています。バリバリ仕事をこなすキャリアウーマンで、素敵な方です。
no.057
木村慶祐さん
30代・飲食店店主
六本木歴9年