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【展覧会レポート】東京ミッドタウン・デザインハブ特別展「-クラフトNEXT-第57回日本クラフト展」

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update_2018.01.19

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東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー5階にあるデザインハブで開催された「-クラフトNEXT-第57回日本クラフト展」と、その授賞式に行ってきました。皆さんはクラフトといえば、何を思い浮かべるでしょうか?

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会場にはいると、布の小物から壁掛けなどの大きなもの、照明用具、木で作ったテーブルや玩具、ガラス製品、陶磁器...と、バラエティ豊富なクラフトが展示されていました。

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経済産業大臣賞・日本クラフト大賞を受賞した、小野栞さんの「Skin」という作品も展示されています。これは"野蚕糸"という、家蚕とは違う蚕の繭を使った糸を、網のように編んで作っているとのこと。

「skin」というタイトルには、人間と服との境界を限りなく最小にし、肌のように人に寄り添う服を作りたかった、という小野さんの思いが込められています。細い糸を何本もより合わせて編んでいるので、作者の狙い通り優しく肌に寄り添うような、幻想的な美しさを持った作品となっています。

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優秀賞を受賞したのは鍾雯婷さんの「恋果物語」という作品。作者は台湾で生まれ、台湾台南芸術大学で陶磁専攻修士課程を修了した後、金沢の卯辰山工芸工房と東京藝術大学で学び、美術専攻(陶磁)の博士号を取得しています。鍾さんが作品を作るにあたり自分のアイデンティティを考えた際に思い浮かべたのが、台湾という国を彩る鮮やかなフルーツのイメージ。

作品は直径24センチ、高さ20センチとさほど大きくはない器ですが、ずっしりとした存在感があり、この暖かい色と形が明るく賑やかで活気あふれる台湾のイメージを想起させます。

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招待審査員賞 秋元雄史賞を受賞した望月ゆかりさんの「万年筆式具蒔絵棚」は、遊び心満載の作品。作者は万年筆が大好きで、最初は万年筆の販売員になったのですが、蒔絵の万年筆についてうまく説明できなかったことがきっかけとなり京都伝統工芸大学校で蒔絵の勉強を始めました。その後は万年筆の製造に携わっているそうです。

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万年筆、消しゴム、インク壺、セロテープのホルダーのほかに、二つの引き出しのあるこの棚には、前面だけでなく後ろや、インク壺の下、引き出しの中などにも蒔絵が仕込んであり、作者の文具や蒔絵に対する愛を感じることができます。

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こちらは、奨励賞を受賞した作品の一つ、山上哲さんの「赤とんぼ-はねやすめ・ホバリング-」。ホバリングとは、羽を動かしながらも空中で停止する飛行法です。ハンドルを回すとトンボが羽ばたき、スッと方向を変えたり、竿の先で休んだりします。作者はヨーロッパのあるヴァイオリニストのコンサートに行った際に聞いた、日本の四季の曲から着想を得たそうです。

ホバリングのトンボの羽は上向きですが、はねやすめのトンボは本物のトンボと同じく、羽が下向き。ホバリングのトンボの向きの変え方も、ずっとくるくる回っているのではなく、本物と同じようにある向きでしばらく飛んではスッと90度回転します。細やかなところまで凝った作りと、木の暖かな風合いが、この作品をずっと見ていたくなる理由です。

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同じく奨励賞の、坂下麦さんの照明作品「Sukima」。作品には和紙とステンレス線、真鍮が使われており、光源はLEDです。坂下さんの念頭には20世紀を代表する彫刻家、画家、インテリアデザイナーであるイサム・ノグチが手掛けた照明「AKARI」があったそうですが、「Sukima」には「AKARI」とはまた一味違った繊細で洗練された雰囲気があります。部屋に置いたらさぞオシャレな空間になるだろうと、立ち止まって思いを馳せてしまいました。

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受賞した作品以外にも、美しいもの、楽しいもの、ユニークなもの...たくさんのバラエティに富んだ作品が展示されていました。受賞者インタビューでは「伝統とは古典ではない」という言葉が飛び出しましたが、この展覧会を見るとその意味がさらにしっかりと伝わってきました。

現代まで受け継がれ、築かれてきた技術を用いて新たなものを作り、未来に繋いでいく。それがこの展示会のタイトルにある「NEXT」の意味なのかもしれません。

編集部 月島





information
東京ミッドタウン・デザインハブ特別展
「-クラフトNEXT-第57回日本クラフト展」
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
会期:2018年1月6日(土)~1月14日(日)※終了しました
開館時間:11:00~19:00
休館日:会期中無休
入館料:無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://designhub.jp/exhibitions/3387/

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