六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。
今回は、ドミニク・チェンさんが選んだ『ウェルビーイングの設計論』(著・ラファエル・A・カルヴォ、ドリアン・ピーターズ/ビー・エヌ・エヌ新社)。
ドミニクさんのコメント
僕たちが作り、使っている情報技術に社会的な存在価値があるのか、人が人らしく生きていくために役立っているのか? ITの世界も成熟してきて、こういう議論が科学やエンジニアリング、そしてデザインの力を使って、可能になりました。この本はITを使った「心」の捉え方と介入の仕方についてのヒントが詰まっています。よりよい世界を作ることに興味のある人に、ぜひ手にとって頂きたい一冊です。僕自身も、人々がいきいきと生きていくことを支える情報技術のデザインに関わっていきたいと思います。
ウェルビーイングとは、「人間の潜在能力を高め、よりいきいきとした状態」のことをいいます。マインドフルネスなど、ウェルビーイングに関する様々な分野の最新の研究成果をもとに、人の「こころ」にITの技術がどのように入り込めるのかを考えていきます。これからのテクノロジーの在り方や、向き合い方を考えるうえでの基盤となる一冊です。
ドミニク・チェンさんインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #75
ドミニク・チェン(ITアーキテクト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/75_01/