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【展覧会レポート】「サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」展

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update_2017.02.03

今年3月30日、六本木に移転してから開館10周年を迎えるサントリー美術館。今回の展覧会は、国宝・重要文化財を含む約3,000件を所蔵している同館に、近年加わったコレクションを"お披露目"するというものです。約200件の陶磁器とガラスを一挙に公開する、迫力ある展示内容をどうぞ。

 

展覧会のきっかけとなったのは、美術商・野依利之さんの陶磁器コレクションと、骨董好きとしても知られる陶芸家・辻清明さん(故人)のガラスコレクションが寄贈・収蔵されたこと。展示は「第1部 ヨーロッパ陶磁 野依利之氏」と「第2部 世界のガラス 辻清明氏」で構成されています。

 

まずは「第1部 ヨーロッパ陶磁 野依利之氏」の展示からご紹介。オランダで17世紀後半から18世紀前半に最盛期を迎えた「デルフトウェア」を中心に、イタリアの「マヨリカ陶器」や、ガラス芸術の巨匠、エミール・ガレの陶器にまで及ぶ、幅広く貴重なコレクションです。

 

「色絵草花鳥獣文大皿」オランダ、18世紀、サントリー美術館(野依利之氏寄贈)

デルフトウェアとは、当時は貴重品だった中国の磁器を模してオランダで誕生した陶器のこと。主に東洋趣味の絵柄が描かれ、食器として使われたり、装飾品として飾られたりと、おおいに流行したのだそうです。

 

またそれ以前、デルフトウェアの技術の基礎になった「マヨリカ陶器」は、貴重な薬品や香辛料の容器、高級食器セットとして、ルネサンス期に重用されていました。

 

装飾が施された器がところ狭しと並ぶ中、「ホワイトデルフト」と呼ばれる無地の陶器もありました。こちらはもっぱら実用的に使われ、フェルメールなどの絵画作品にもしばしば描かれています。シンプルで、現代的な感じがしますね。

 

そのほか、壷とカップボード・セット、ボウルなど多種多彩な作品が。中でも個人的に惹かれたのがこの"動物コレクション"。「フィギュリン」と呼ばれる陶磁器の彫像で、1750年頃にヨーロッパ各国で流行したのだそうです。特に猫の像は非常にレアとのこと。

 

続いて、「第2部 世界のガラス 辻清明氏」の展示へ。入り口には、考古学的史料のような展示が並びます。こちらは、辻さんが「かけがえのない宝物」と呼んだ、古代から中世に至る90点に及ぶガラス片。

 

ガラス器のコレクションは、古代ローマからオリエント、中国に至るまで、時代も地域もさまざま。イギリスのカットガラスやヴェネチアングラスなど、近代ヨーロッパのデザイン性の高いグラスもありました。

 

「切子 籠目霰文三段重」日本、江戸後期~明治初期、19世紀、サントリー美術館(辻清明コレクション)

こちらは、江戸後期〜明治初期の「切子籠目霞文三段重」。日本ではガラスの器づくりが17世紀中頃に本格的に始まり、19世紀に入って切子の製作が行われました。日本の切子は断面を丹念に磨くことであたたかみがあるのが特徴、たしかにこの器も、全体的に柔らかい印象があります。

そのほか、「シャーベットやところてん、くず餅、何にでも使えて重宝」と辻さんも愛用していたという、昔なつかしの「氷カップ」(かき氷を入れる器)もありました。

 

陶磁器にしろガラスにしろ、器には、芸術性と実用性の両面があるのが面白いところ。アートとして観賞するだけでなく、「こんな料理を盛りつけたら」などと想像してみるのも楽しみのひとつです。ちなみに、展示作品はすべて写真撮影ができます。たくさんの貴重な器を、ぜひ多彩な視点で楽しんでみては?

編集部 飯塚

 

information
「サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス」
会場:サントリー美術館
会期:1月25日(水)~3月12日(日)
開館時間:10:00~18:00 ※金土は20:00まで
休館日:火曜(ただし3月7日(火)は開館)
入場料:一般 1,000円、大学・高校生 800円、中学生以下無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_1/index.html

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