国内外から多彩な映画作品が集結する「東京国際映画祭」が六本木で開催中です。期間は10月25日(火)から11月3日(木・祝)の10日間。国際的な審査委員がグランプリを選出する「コンペティション」を中心に、日本のインディペンデント作品を紹介する「日本映画スプラッシュ」、秋冬公開の話題作を先行上映する「特別招待作品」などなど、映画にまつわるイベントが盛りだくさん。その見どころをご紹介します。
開幕日の10月25日(火)には、おなじみレッドカーペットに出演者や監督が登場。女優のメリル・ストリープさんをはじめさまざまな著名人が次々と現れ、会場となった六本木ヒルズアリーナは観客や取材陣のものすごい熱気に包まれていました。
ステージにはオープニング作品とクロージング作品の俳優陣に加え、安倍首相も登場し、次のようにコメントしました。
「大好きな東京にまた戻って来られてうれしいです。監督と共演のヒュー・グランドはとてもすてきな方。今回いっしょに来られなくて残念ですが、みなさんにこの映画を大いに笑って楽しんでいただきたいです」(メリル・ストリープさん)
「僕にとって映画祭はたくさんの人からエネルギーをもらえる場。今日もたくさんの人からパワーをもらいました。しかも今日は僕も大ファンのメリル・ストリープさんと、日本を代表するアベ・マリオ(会場笑)、ではなく、安倍首相と肩を並べさせていただき光栄です」(松山ケンイチさん)
開幕当日のオープニングを飾ったのは、メリス・ストリープさん主演の「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」というイギリス映画。超絶オンチの主人公がカーネギーホールでのコンサートを満員にするという実話です。残念ながら10月25日(火)のみ上映、気になる方は日本での公開をお楽しみに。
また11月2日(水)には、クロージング作品として日本映画「聖(さとし)の青春」が上映予定。松山ケンイチさん主演で、29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖の人生を描いた作品、こちらも実話です。
レッドカーペット終了後は、コンペティション部門の審査委員が勢揃いして記者会見も行われました。審査員長を務めたジャン=ジャック・ベネックスさんをはじめとする国際的な審査員がグランプリを選出し、最終日の11月3日(木・祝)に発表、上映も予定されています。受賞後、ロングヒットとなるケースもあり、どんな作品が選ばれるか注目です。
そのほか、秋に公開される新作映画を中心に、国内外さまざまな作品が上映予定。「サマーウォーズ」「時をかける少女」などの長編アニメーション映画で知られる細田守監督や、六本木ヒルズアリーナで「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」が上映される岩井俊二監督が特集されるなど、見どころがたくさん。
メインの会場のひとつは、映画プロデューサー・川村元気さんのクリエイターインタビューの撮影で訪れた「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」。ちなみに川村さんは、11月1日(火)に開催される提携イベント「プロデューサーに聞く どこを目指し、誰と共にすすむのか」に登場しますよ。ただし、人気作品やイベントのチケットはすでに完売のものも多いので、公式サイトで事前にご確認を。
もうひとつのメイン会場は、六本木通りを挟んで、六本木ヒルズのはす向かいにある「EXシアター六本木」。そのほか、銀座の歌舞伎座や有楽町の東京国際フォーラム、新宿の映画館などでも関連イベントが開催。この10日間は、東京がまさに映画一色に!
イベントの詳細や上映スケジュールは、公式ウェブサイトのほか、六本木ヒルズ内に用意された「TIFFチケットセンター」でも確認することができます。オンラインのほか、こちらでもチケットを販売。総上映作品数はなんと204本、中にはスクリーンではめったに観ることができないレアな作品も。映画好きならずとも、必見のイベントです。
ちなみに、今年の冬、六本木未来会議でも"映画祭イベント"の企画が進行しています。どんな内容になるのか、こちらもどうぞお楽しみに。
編集部 飯塚
information
「第29回 東京国際映画祭」
会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほか
会期:10月25日(火)〜11月3日(木・祝)
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://2016.tiff-jp.net/ja/