六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、中村拓志さんが選んだ、『レイアウトの法則―アートとアフォーダンス』(著・佐々木正人/春秋社)。
中村さんのコメント
水や火、食事、ものを書くこと......あらゆる自然の事物や人間の行為を肌理という視点で眺めて記述しつくしていく。
僕は建築が作り出す人々のふるまいを意識した「ふるまいのデザイン」を実践してきましたが、この本で明らかにされている人間の行動と環境の有機的関係には、大きな刺激を受けました。
認知学者の第一人者、佐々木正人さんの目線がものすごく鮮やかで、何度も読んでしまう一冊です。
レイアウトとは肌理(キメ)の性質を持つ周囲のこと。肌理はどこにでもあり、私たちを取り囲んでいる。物質、光、触覚......レイアウトに紐づくひとつひとつの事象を、対談なども交えて丁寧に語っています。アート、デザイン、映像などレイアウトの仕事をされている方にも、おすすめの一冊です。
中村のインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #59
中村拓志(建築家)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/59/