六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、山崎亮さんが選んだ、『豊かさとは何か』(著・暉峻 淑子)
山崎さんのコメント
「金や物をたくさん所有することだけが豊かさを生み出すわけではないだろう」という話は何度も繰り返されている。1989年に書かれた本書にもそのことが強調されている。
「じゃ、何が豊かさを生み出すの?」と問われれば、「人それぞれさ」という話になりがちだ。確かにそうだと思うが、私はそのうちのひとつに「人とのつながり」があると思っている。
コミュニティデザインという仕事に携わるようになったきっかけのひとつに本書があるといえよう。
26年前に、当時の日本と西ドイツの「豊かさ」について、著者の体験をもとに書かれた本書。「お金や物を所有するだけでなく、人とのつながりや自然との関わりをつくる」といった著者のメッセージから、普段のライフスタイルを見直すきっかけを与えてくれる一冊です。
山崎亮さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #16
山崎亮(コミュニティデザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/16/