六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本は2014年に開催した「森の学校」の図書室でも展示されていたものです)。
今回は、津田大介さんが選んだ、『アトミック・ボックス』(池澤夏樹/毎日新聞社)。
津田さんのコメント
かつて日本に「核開発」をめぐる秘密計画があったという設定のポリティカル・サスペンス。警察が利用する最新のテクノロジーからネット時代の情報の守り方、2011年の福島第一原発事故までも話の筋に盛り込まれており、フィクションでありながらどんなノンフィクションよりもリアリティがある小説。物語の大部分は党防滴だが、最後まで息をつかせぬ展開で一気に読め、爽快感も抜群。
アトミック・ボックスとは「原子力の箱」の意味。まるでアクション映画のようにどんどん展開されていくストーリーは読者を夢中にさせます。実はこれまで紹介していたクリエイターの選書では、デザイン書籍や漫画、絵本が多く小説は初めてのセレクト。ぜひ秋の夜長に読んでみてはいかがでしょうか。
津田大介さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #28
津田大介(メディア・アクティビスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/28/
六本木未来会議 編集部
information
『デザインとアートの本棚』の書籍が一堂に会します
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#08
「六本木ブックフェス」 by 幅允孝
会期:9月19日(土)~9月23日(水・祝)※雨天中止
会場:芝生広場
入場料:無料
http://6mirai.tokyo-midtown.com/page/project08/