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【展覧会レポート】サントリー美術館「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」

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update_2015.04.22

本日は、現在好評開催中のサントリー美術館 「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」をご紹介します!
※写真はプレス内覧会時に撮影したものです。

 

若冲と蕪村入口.jpg

 

 

今からちょうど300年前、1716年は、江戸時代を代表する2人の天才絵師が生まれた年。一人は、色彩鮮やかな絵や動物を描いた水墨画を得意とした、伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)。もう一人は、中国の文人画の技法による山水図や簡単な筆遣いで、俳句と絵が響き合う俳画を得意とした、与謝蕪村(よさ ぶそん)です。

 

そして現在、東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館では、その二人の生誕300年を記念した展覧会が3/18より5/10まで開催中!既に盛況になりつつある同展覧会について、その見所をレポートします。(現在では展示替えとなっている作品を中心にご紹介します)

※4/25土の"六本木アートナイト2015"には、割引で入館料が500円に!詳細も合わせてご覧ください。

 

 

まずはパンフレット表紙にもなっている、展覧会の目玉の双璧となる作品からご紹介します。


作品の大きさにもかなりインパクトがある、こちらから。

 

使用①1-IMG_8988.JPG

"象と鯨図屏風 " (ぞうとくじらずびょうぶ)
伊藤若冲筆 双幅 寛政9年(1797) MIHO MUSEUM蔵

 

6曲1双の屏風(159.4cm×354cm)が対となっている若冲の大作で、右側には陸の王者である白象、左側には海の王者である黒鯨が描かれています。

 

太い牙と鼻先を高くあげ大地の上に足をたたんで座る象からは、今にも鳴き声が聞こえてきそうです。そしてそれに応えるかのように、勢いよく潮を噴き上げる鯨の巨大な胴体やまわりの波しぶきには、力強い躍動感が感じられます。

 

「陸と海」、「白と黒」、といった対比の中に、巨大な二つの動物が「呼応」している様子が感じられる様は、まさに圧巻。水墨画ならではのコントラストで描かれるタッチにも、不思議と古さを感じさせない魅力があり、非常に新鮮です。ぜひ会場でリアルに作品を体感することをおすすめします。

 

 

片や、凛とした雰囲気がにじむ蕪村の名作がこちら。

 

jyakucyu-buson11.jpg    jyakucyu-buson12.jpg

重要文化財 "鳶・鴉図" (とび・からすず)
与謝蕪村筆 双幅 18世紀 北村美術館蔵(展示期間終了)

 

重要文化財でもある本作は、双幅の掛け軸となっています。右幅に描かれたのは、吹き荒れる風雨の中で一羽の鳶がしっかりと枝にとまる姿。一方の左幅には、しんしんと降りしきる雪の中、2羽の鴉が身を寄せ合う様子。

 

この作品では、「嵐と雪」の対比が表現されており、筆遣いや色合いにもはっきりとその違いが表されています。絵に見入れば見入るほど、「激しさと静けさ」、「風雨の音と雪の無音」、「1羽と2羽」と、様々なコントラストを観覧者に訴えかけてきます。

 

こちらの"鳶・鴉図"は、作品保護のための展示替えにより、4/13までに展示となっていました。見逃してしまった人は、ぜひ展示会場でも閲覧・購入できる図録等からその詳細を追ってみることをご提案します。

 

 

同様に本展覧会では、作品保護の観点から展示期間が限られている作品が他にもありました。本ブログでは見逃してしまった人向けに、こちらもご紹介したいと思います。

 

使用②4-IMG_8983.JPG

山水花鳥人物図
与謝蕪村筆 十幅対 江戸時代18世紀 個人像(展示期間終了)

 

蕪村の掛軸作品のなかでは異例の連作となっている10対幅の作品。
なかなかお目にかかることのできない貴重な作品でした。

 

 

「もっと見たい!」という方には、まだまだ沢山の作品が現在展示中となっているので、実際の展覧会にて、その目で体験していただくことをお薦めします。

 

また他にも、交差する二人の交友関係を表したパネルも展示されています。若冲と蕪村は、歩いてわずかの所に住んでいたのに不思議と交際の記録が一切無いとか。二人は一体どんな関係性だったのか。周囲を取り巻く人物名立ちが記載されたパネルを前に、江戸時代の画壇コミュニティに想像が膨らみます。

 

使用③5-IMG_8993.JPG

 

「若冲と蕪村」展では、この三作品以外にも、数多くの貴重な展示品がまだまだたくさん展示されています。(会期は2015年5月10日・日曜日まで)

 

西洋画には無いオリエンタルな魅力がたっぷりと感じられる本展。
ぜひ会期が終わる前に足をお運びください!

 

(編集 K)

 

 

Information
「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」
会期:2015年3月18日(水)~5月10日(日)
※作品保護のため、会期中展示替があります。
※各作品の出品期間は、公式HPをご参照ください。
会場:サントリー美術館(東京ミッドタウン内ガレリア3階)
開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※5月3日(日・祝)、4日(月・祝)は20時まで開館
※4月25日(土)は「六本木アートナイト」のため24時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休館日:毎週火曜日
※5月5日(火・祝)は20時まで開館
入館料:一般 当日 1,300円 前売 1,100円
大学・高校生 当日 1,000円 前売 800円
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介護の方1名様のみ無料
※4月25日(土)は「六本木アートナイト割引」のため一般および
大学・高校生とも一律500円
URL:http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/index.html

 

 

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