NHK大河ドラマ「八重の桜」のタイトルバックや、ISSEY MIYAKEのパリコレでのショー演出、アプリのデザイン・開発などなど......。東京と仙台、ロンドンに拠点を置き、多方面で活躍を続けているビジュアルデザインスタジオ「WOW」。先日、代表でエグゼクティブプロデューサーの高橋裕士さん(左)と、チーフクリエイティブディレクターの於保浩介さん(右)のインタビューが行われました。
インタビュー前に名刺をいただいたのですが、なんとみなさんロゴデザインがバラバラ。聞くと、現在WOWに所属している43名全員、デザインが異なっているとのこと。
それぞれ自分でレイアウトしているのかと思いきや、デザインは外部のデザイナーさんが担当しているそう。「個人個人が好みを言い出すとケンカになっちゃうから(笑)。でも、仕事の内容や部署によって傾向はありますよ」と高橋さん。たしかに、高橋さんのロゴ(写真左上)が、代表らしく一番オーソドックスになっています。
そんなWOWが設立されたのは1997年。以来、CMなど広告映像や美術館などでのインスタレーションといった映像分野を中心に、幅広い領域で評価の高い作品をつくり続けています。今年の「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」では、写真の大江戸線入り口前にある水の流れる壁で映像インスタレーションを行うそう!
うかがったのは、これまでに手がけてきた作品や制作の方法、そして六本木でやってみたいアイデアなどなど。インタビュアーが「メディアに露出することに、あまり積極的でないような気がするんですが......」と話を振ると、こんな答えが。
「結局はクライアントからの信頼って、自分たちがつくったものでしか得られないと思うんです。それに、人に『あれやりました、これやりました』と言うと、ひけらかしているように聞こえてしまいそうで......。ただ今回の取材は、とても熱心に誘っていただいたので(笑)」(高橋さん)
「我々がやっているのはビジュアルのコミュニケーション。だから、言葉で説明するよりも、作品を見てほしいと思って」(於保さん)
その言葉どおり、いただいた作品集も凝ったつくり。21_21 DESIGN SIGHT「コメ展」に出展した作品など、これまでの代表作が1枚ずつシートにまとめられ、ケースに収められています。
2010年「六本木アートナイト」のインスタレーション「ROOFSCAPE」など、六本木で関わったプロジェクトは意外と多いと教えてくれました。
インタビュー終了後は、DESIGN TOUCHで作品を展示する滝の前でメインビジュアルを撮影。イベント期間中の映像インスタレーションにも期待ですが、まずは10月1日(水)公開のインタビュー本編をどうぞお楽しみに!
編集部 飯塚