6月18日から国立新美術館で開催されている「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」の内覧会に行ってきました。本日はこちらの展覧会についてご紹介します。
バレエ・リュスとは、1909年にパリでデビューした、セルゲイ・ディアギレフ率いる伝説のバレエ団。そこで実際に使用された貴重な衣装の数々が一堂に集められ、今回展示されています。
プレス内覧会には、今回の展覧会にも協力しているK-BALLET COMPANYから、芸術監督の熊川哲也さん、ダンサーの神戸里奈さん、宮尾俊太郎さんがゲストとして来場されました。
音声ガイドは熊川さんがご担当されていて、バレエに普段なじみがなくても分かりやすい解説があるので必聴です。ご本人が保有する未使用のバレエ・リュスのチケットも特別に展示されていました。
バレエの衣装に使われる素材は、軽くて繊細な絹や綿などの痛みやすいものばかり。通常オーストラリア国立美術館に所蔵されているこれらの衣装は、莫大な時間をかけ、汚れや虫食い等が修復されたということです。
ディティールに至るまで美しく縫製されているので、バレエの好きな方のみでなく、ファッションの好きな方もため息が出るコレクションになっていると思います。
こちらは、今回のメインビジュアルにも使用されているレオン・バクストがデザインした「青神」の衣装。裾広がりのシルエットに丁寧に施された金糸の刺繍、金属の鋲が打ち込まれています。衣装だけを見ると、一見女性の衣装に見えますが、青神は男性の役柄だったようです。これを着用していたニジンスキーさんは案外小柄だったことが分かります。
こちらは、「タマール」という演目の衣装。グルジアが舞台のバレエということで、幾何学模様や偏菱形の飾りなど、民族調のデザインが所々に見られます。
このようなエスニックな衣装が多く展示されている他、フューチャリスティックなものがあったり、ピエロやプードルの衣装があったりと、普段私達が想像するバレエのイメージとは違うテイストのものが数多くありました。
上の衣装の他にも、当時の写真や衣装デザインのスケッチ等も数多く展示されています。なかなかこれだけのコレクションが集まることは無いと思いますので、会期中に是非、素晴らしいバレエの世界に触れに訪れてみてくださいね。
編集部T
[展覧会名] 魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
[会場] 国立新美術館
[会期] 2014年6月18日(水)~9月1日(月)10:00 - 18:00(金曜日、8月16日(土)、23日(土)、30日(土)は20:00まで)
[休館日] 火曜日 (ただし、8月12日(火)は開館)
[観覧料] 一般1,500円、大学生1,200円、高校生600円
[住所] 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 [ホームページ] http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/
[お問い合わせ先]03-5777-8600(ハローダイヤル)
[主催] 国立新美術館、TBS、オーストラリア国立美術館、読売新聞社
[後援] オーストラリア大使館、公益社団法人日本バレエ協会
[協賛] 大日本印刷、チャコット
[助成] 豪日交流基金
[協力] K-BALLET、日本航空、ヤマトロジスティクス