2月16日、東京ミッドタウンのアトリウムを舞台に開催された、東京ミッドタウンとTOKYO FMによるライブステージ「Midtown Design & Art Live」。六本木未来会議の公開インタビューは「第17回文化庁メディア芸術祭」と連動、エンターテインメント部門で大賞を受賞した作品も手がけている真鍋大度さんと、アート部門で審査委員会推薦作品に選ばれた大野茉莉さんをお招きしました。
PerfumeのWebサイトのディレクションなどでも知られるメディアアーティストの真鍋さんと、インスタレーションや音響作品などサウンドアートの分野で活躍する大野さん。お二人は、もともと知り合いなのだそう。
実は、真鍋さんが到着したのは開演の5分前。「もしこのまま来なかったら、私ひとりで話すことに......」と大野さんが焦りを見せはじめる中、何事もなかったように真鍋さんが登場(笑)。インタビューは無事にスタートしました。
冒頭、壇上のモニターには真鍋さんの作品が流れます。顔面に電極を取り付け、電気刺激デバイスを使って、音に合わせて表情筋を動かすこの作品、アーティストとして活動をはじめたばかりの頃に制作したテスト用の映像で、「当時はまだ暇だったので、夜な夜なこんなことをやっていました(笑)」と真鍋さん。
ちなみに、真鍋さんの実験的な映像作品のいくつかは、YouTubeで見ることができます!
http://www.youtube.com/watch?v=YxdlYFCp5Ic
ステージ横では、ハイパーニットクリエイター力石咲さんによる、編み物のワークショップも開催されていました。日曜日ということで子ども連れの方も多く、小さな女の子も編み物に熱中。公開インタビューに耳を傾けながら、みなさん楽しそうに制作していました。
インタビューで主にうかがったのは、お二人の作品についてのお話や、六本木との関わりなど。真鍋さんは学生時代にDJとして活動していたこともあり、六本木ヒルズや東京ミッドタウンができる以前から六本木にはよく来ていたそう。
一方、大野さんは六本木とは"なかなか仲良くなれない"そうで、お客さんからの「子ども連れで来ている方も多いですが、子どものための作品をつくるとしたら?」という質問には、「六本木は、どちらかというと受け身になる場所だと思います。子どもには何もないところで遊びを開発してほしいので、六本木には来ちゃダメ(笑)」と答えていました。
公開インタビュー終了後は、六本木交差点に移動して撮影を行いました。写真は、撮影の合間に談笑中......というわけではなく、「スマホを触っている感じで」「手すりに腰掛けて通りを眺めている感じで」というカメラマンのオーダーに真剣に応えている場面。とはいえ、リラックスムードは変わらず。
お二人の「六本木観」の違いも面白く、盛り上がりを見せた真鍋大度さんと大野茉莉さんのインタビューは、3月19日(水)公開予定。メディアアートと六本木にまつわるかけあいを、どうぞお楽しみに。
編集部 飯塚