先日、第8回となる六本木デザイン&アートツアー「第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」特別ツアーが行われました。
文化庁メディア芸術祭とは、「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」「マンガ」の4部門で、優れた作品を顕彰するメディア芸術の総合フェスティバル。今回は、世界 84 ヶ国・地域から4347作品もの応募が集まり、受賞作品の展示・上映ほか、シンポジウムなど90以上もの関連イベントが行われています。
ガイドには、アートプロデューサーの山口裕美さんをお招きしました。写真は、東京ミッドタウンの会議室での事前打ち合わせの様子。51点もの作品が展示されている展示会場をどう回るか、綿密に確認しています。
山口さんの案内で訪れた国立新美術館の展示会場は、広いワンフロア構成。マンガからインスタレーションまで幅広いジャンルの作品が並び、多数の来場者でにぎわう、まさに"お祭り"のような雰囲気!
白い壁面にプロジェクターで映し出される新進気鋭の作家によるアニメーション作品もあれば......
「サザエさん」「ドラえもん」などアニメの効果音をヘッドフォンで聴くことができるブースもあり......
テレビモニターを使用したインスタレーションなど、これぞメディア芸術といった作品も!
マンガ部門の大賞「ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―」の展示では、「原画を見る機会なんてそうそうありません、絶対に見ておいてください!」と山口さん。
ツボを押さえたわかりやすい解説を聞きながら、一つひとつの作品をじっくり鑑賞しました。ちなみに、参加者の方からは作者の荒木飛呂彦先生らしき人を見かけたという目撃談も......。本人かどうかは、残念ながら確認できませんでしたが(笑)。
そうこうしているうちに閉館時間が迫り、「これだけは見ていきましょう」と、展示終了間際まで残って、エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品「lapillus bug」を解説。こちらは推薦作品なのですが、意外性のある動きで、来場者の注目を集めているそう(どんな作品かは、ツアーレポート本編をお楽しみに!)。
ツアー終了後、参加者の男性に感想をうかがってみると、こんな答えが。
「伝説的なF1ドライバー、アイルトン・セナのスピードを爆音と映像で表現した作品『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』が印象的でした。メディア芸術祭にはぜひ足を運ぼうと思っていたので、アートジャーナリストの方の解説を聞きながら見ることができてよかったです!」
文化庁メディア芸術祭は、2月16日(日)まで開催中。国立新美術館のほか、サテライト会場として東京ミッドタウンでも、展示やイベントが行われています。
特に、映像作品やインタラクティブアートなどは、実際に体験したうえでツアーレポート(3月5日公開予定)を読めば、いっそう楽しめるはず! 入場無料ですので、ぜひ足を運んでみてください。
編集部 飯塚