ポカポカと気持ちよく晴れた12月7日の土曜日に行われた、第5回六本木デザイン&アートツアー。トラフ建築設計事務所による「6×6 ROPPONGI DESIGN & ART MAP」を持って六本木の街を巡りました。
ツアーガイドは、マップのグラフィックデザインを担当した三星安澄さん(右)と、編集を担当した加藤純さん(左)のお二人です。今回のテーマは「おいしいデザイン散歩」。タイトルどおり、ツアーのコースには何軒かの"おいしい"お店が含まれているんです(しかも、なんとおみやげ付き!)。
ちなみにこれは、いなり寿司専門店「呼きつね」のおいなりさんを食べる未来会議スタッフを、参加者のみなさんが激写しているところ。ひとつ前の写真でも、三星さんと加藤さんがジェラートを手にしていますよね。
はじまってすぐ、みんなで一緒においしいものを食べたせいか、いつにも増してリラックスムードが漂っていた今回のツアー。さっき会ったばかりの人たちが、歩きながら自然に会話を交わしていたのが印象的でした。食べ物のパワーって偉大ですね。
ならば僕も参加者の方とお話を! と思い、六本木ヒルズのパブリックアートを指差して「この巨大なクモのオブジェは"母"の象徴なんですよ」と、過去のツアーで得た知識を総動員して解説したのですが......。
「ああ『ママン』ですか。作者のルイーズはよくクモをモチーフにした作品をつくっていますよね。同じシリーズの作品がパリにもあるんですよ」と、はるかに詳しい解説が。したり顔で語るはずが、黙って聞き入る結果に......(笑)。
ツアーは、放送作家・脚本家の小山薫堂さんやブックディレクターの幅允孝さんなど、6組のクリエイターがおすすめするスポットを組み合わせた、オリジナルコース。スポットを巡る合間に、ガイドのお二人によるマップの制作裏話や解説を交えつつ、まさに「お散歩」のような楽しいひとときになりました。
最終目的地は、乃木坂駅近くにある「TOTOギャラリー・間」。こちらでは「犬のための建築」展が開催中、原研哉さんや隈研吾さん、トラフ建築設計事務所など、13組のクリエイターが考案した犬のための建物模型が並びます。ツアー解散後も、みなさん、のんびりと見学していました。
ツアー終了後、友だち同士で参加していたお二人に、本日の感想を聞いてみると......。
「面白かったです! マップを見ているだけでも楽しいのですが、実際に案内してもらいながら六本木の街を回るのが新鮮でした。普通のガイドブックには載っていないような場所もあって、余計に。六本木って奥深い街なんだな〜って、印象が変わりましたね」(都築さん・右)
「六本木ってオシャレすぎて、来ると妙に疲れちゃうことがあるんです。でも今日は、ガイドのお二人、それに参加者のみなさんとお話しながら歩いてみて、この街をすごく身近に感じられました。"このお店で飲むクリエイターが多いんだよ"なんて話を聞くと、オシャレなだけじゃない日常の姿が見えてきますよね」(相川さん・左)
このあとも、「ほかのスポットも回ってみたい!」「スタンプラリーみたいにしたら面白いかも!」と、マップの話題で盛り上がっていました。
ツアーの詳しい様子は、12月18日に公開予定。どうぞお楽しみに。
編集部 飯塚