11月24日、六本木ヒルズの森タワーにあるアカデミーヒルズに行ってきました。この日は、クリエイターやアーティストが1日限りの講義を行う「六本木アートカレッジ」の開催日。全20講座から自由にチョイスして、時間割を組んで受講できる人気のイベントです。
2011年にスタートして以来、デザイン・アート界はもちろん、意外性のあるキャスティングでも話題を呼んでいるこのイベント。
たとえば今回は、歌手の一青窈さんと詩人の谷川俊太郎さん、クリエイティブディレクターの水野学さんと作家の阿川佐和子さんとの対談など、面白そうな講座がたくさん。会場も多くの人で賑わっていました。
プログラムのひとつとして、六本木未来会議の公開インタビューも行われました。登場したのは、彫刻家の名和晃平さん(画像中央)。ガラスビーズを全身にまとった鹿の作品や、今年のあいちトリエンナーレでの巨大な泡のインスタレーションをご覧になった方も多いのではないでしょうか? 画像は、インタビュアーの橋場一男さん(右)を交えた、控え室での打ち合わせの様子。
打ち合わせ後には、東京の美大出身のディレクターや、奥さんが京都の美大出身だというカメラマンと"美大あるある"で盛り上がっていた名和さん。うどんつゆの違いにも似た、意外な東西の比較分析を披露してくれました。
「西と東でデッサンの描き方が違うんですよ。関西は白っぽくて、関東は黒い。関東と比べて関西では影をあまり描かなかったりもしますね」
これは余談ですが、控え室からの眺望がとにかくすばらしかった(地上49階!)。ほとんど、フォトグラファー・本城直季さんの「スモールプラネット」の世界。
公開インタビューは満員御礼。たくさんの受講者を前に、橋場さんからの質問に答えながら、名和さんがじっくりお話を聴かせてくれました。
およそ1時間にわたって語られたのは、制作拠点「SANDWICH」の設立秘話や、そこで生み出された数々の作品、創作についての考え方、制作環境について、などなど......。
インタビューのあとは、アカデミーヒルズにある会員制ライブラリー「六本木ライブラリー」で写真撮影を。哲学書を読みふけっていた時期もあるという名和さん、淡々とした雰囲気が、図書館にとても似合っていました。
インタビューの様子は、12月4日(水)に公開予定です。お楽しみに!
編集部 飯塚