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【展覧会レポート】サントリー美術館「Drinking Glass―酒器のある情景」展

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update_2013.09.17

先日サントリー美術館にて行われた「Drinking Glass―酒器のある情景」展のプレス内覧会に行ってきました。

 

入口.jpg

 

 

昨年個人的にとてもお気に入りだった「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展に続き、ガラス作品の展覧会ということで、今回もとても楽しみにしていた「Drinking Glass―酒器のある情景」展!

 

まずは「Drinking Glass―酒器のある情景」展のご担当者でもあり、サントリー美術館学芸副部長の土田ルリ子さんのお話を伺いました。


なんでもガラスの酒器の歴史は約3500年間あるというから驚き。元々不透明な素材として出発したガラスはのちに透明な素材へと移行し始めます。すると中が透け、景色を楽しむことができることから、世界各地のガラス器は、ワインやビールなど、おもに酒の登場する場面で利用されるようになったのです。


そんな酒器の歴史を、「捧ぐ」「語らう」「誓う」「促す」「祝い、集い、もてなし、愉しむ」と5章に分け、人々の生活の様々なシーンと合わせながら紹介していきます。


土田さんは作品の向こう側に人々の生活が見えたら良い、そして楽しみながら見てほしいとおっしゃっておりました。


では早速、展覧会の内容を展示風景を交えながらご紹介いたします!


Ⅰ.捧ぐ

捧ぐ1.JPG

 

3600年ほど前、ガラスはトルコ石やラピスラズリなど不透明な素材でできており、ファラオの身を守る装身品や葬送品などに使われました。一方酒は、人々の穢れを払い、神への畏敬を表す場面とともにありました。徐々にガラスは透明なものに移行し、神や王、権力者に捧げるものとして、神聖な場所や儀式に使われたのです。


こちらに展示されている作品番号の1、コアガラス脚付杯は今回の展示で一番古い作品だそう。注目ですね。


Ⅱ.語らう

語らう1.JPG

 

古代ギリシャでは夕食後、長い時間をかけてお酒を飲み、思想や夢、哲学を語り合うことが多くあったそうです。「シンポジウム」の語源ともなった、ギリシャの「シンポシオン(饗宴)」はここから由来しているのですね。語らいの場に必ずあった酒器を、この章では展示しています。


すでにワイン文化が普及したギリシャでは、水で割って飲むのが一般的であったそうで、その際に使われた大きな酒器もぜひご覧ください。

 

語らう2.JPG

 

 

Ⅲ.誓う


今も昔も、酒は「誓い」の場面には欠かせません。ここでは婚礼など、愛を、運命を、共同体を誓い合った情景に寄り添ったガラス器を紹介します。

誓う1.JPG

 

やはり、ポスターなどにも使用されている"鳥動物文ティアードゴブレット"は見ごたえがありました。ティアードゴブレットとは婚礼など特別な場面に使われた二段重ねの蓋付杯のことで、大きな下段の杯を新郎用、小さな上段の杯を新婦用と土田さんより伺いました。

 

drink_01.jpg

鳥動物文ティアードゴブレット
ボヘミア
18世紀
サントリー美術館蔵
撮影:小嶋宏和

 

 

Ⅳ.促す


ガラスへの装飾技術が発達するにつれ、自由な造形が生み出されるようになりました。それは本来の使い方とは別に、教訓的、政治的な思想や自負心を人々に促すための、様々な暗示を込めた絵柄を施した酒器として使用されたのです。

促す1.JPG

 

お酒を飲むためというより、飾っておくための酒器が展示されています。細かく模様が彫られたり描かれたガラスがとても印象的です。

 

促す2.JPGのサムネイル画像

 

 

Ⅴ. 祝い、集い、もてなし、愉しむ


酒といえば、やはり宴。年中行事や祝い事、歓迎の席は酒とともにあり、数々の酒器が登場しました。シンプルな酒器から宴席での余興用、涼感を演出する野外用などさまざまな酒器に加え、現在活躍中の現代作家6名の酒器をご紹介します。

現代作家の作品.JPG

 

4階の展示室から階段をくだると見えてくるのが現代作家6名の作品たちです。どれも素敵で思わず欲しくなってしまうものばかり。酒器の今がわかる展示です。

 

作家1.JPG

作家3.JPG

 

なかにはサントリー美術館に隣接するshopに販売されているものもありますので、こちらもぜひお立ち寄りください。


現代作家の作品の奥にはさらに展示が続きます。

 

酒器のいま1.JPG

酒器のいま2.JPG

 

思わずこれらを使ってお酒が飲みたくなってしまうような酒器ばかり。まさに"祝い、集い、もてなし、愉しむ"ですね。いつの時代にも、人々の生活の様々なシーンには酒器が登場してきたのだなと実感します。


ただ見て綺麗なだけでなく、さまざまな酒器の存在の意味を知ることのできる展覧会です。ぜひ皆さまもDrinking glass(酒器)の世界をお楽しみください。


【展覧会名】
Drinking Glass―酒器のある情景展
【会期】
2013年9月11日(水)~11月10日(日)
毎週火曜日休館
【開館時間】
10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
※9月15日(日)、22日(日)、10月13日(日)、11月3日(日)は20時まで開館
※入場は閉館の30分前まで。
【会場】
サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
【主催】
サントリー美術館、読売新聞社
【協賛】
三井不動産、三井住友海上火災保険、Hanako、サントリーホールディングス
【後援】
日本硝子製品工業会、日本ガラス工芸学会
【観覧料】
一般:1300円、大学・高校生:1000円、中学生以下無料
【展覧会ホームページ】
http://suntory.jp/SMA/

 

 

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