雨が続き気分が沈みなかなか出かける気になれない、なんて方も多いと思いますが、本日ご紹介するのはそんな気分をぜひ打ち消す展覧会です。
本日ご紹介するのは21_21 DESIGN SIGHTにて開催されている藤原大さんディレクション「カラ―ハンティング展 色からはじめるデザイン」です。こちらの内覧会に参加してきました。
カラ―ハンティングとは、藤原さんが生み出した、自然や都市のなかの現実の色を、自ら水彩絵の具を調合しその場で紙片に写し取っていくデザイン手法のことです。このカラ―ハンティングから生まれたユニークなプロダクトやコンセプトを紹介するのが今回の展覧会。この日は藤原さんの説明とともに作品を見ることができました。
はじめに藤原さんご自身が八ヶ岳にてカラ―ハンティングをしている様子(撮影:山中 有)の映像とともに概要の説明。
こうしてカラーハンティングされた色こそが本来の色のように感じられます。
それでは早速中へ。ここからはいくつか気になったものをご紹介します。
まずは映像とともに展示されている「ライオンシューズ」。藤原さんが実際にライオンをカラ―ハンティングしている映像が流れていて、そのライオンの色を元に作られたシューズがマサイの土の色を舞台に展示されています。
こちらが「ライオンシューズ」。(シューズが動いているためブレています。)
遠目から見ると、ライオンが動いているように見えるでしょうか?ライオンの雰囲気が出ています。
こちらは私が一番素敵だなと思った「スカイダイアリー」。
365日空の色をハンティングしたカラ―チップを発想源に、本を作成したセクションです。当たり前に見ている空も、毎日こんなに色が違うんだななんて思いながらじっくり見てしまいました。
次は体験型のもの、「肌色メガネ」。
名の通りカラ―ハンティングされた肌の色を用いたメガネです。このメガネなら肌に馴染み違和感がないかも?自分に合ったメガネを探してみてください。
中央に大きく展示されているのは「カラ―ボキャブラリ(カラボキャ!)」。
これは女子学生のアンケートデータをもとに、ことばと色の関係性を読み解いていくインスタレーションです。私たちの身近にあることば一つ一つが持つ色のイメージが立体となって浮かび上がります。
他にもたくさんの展示があり、お子様にも楽しんでいただける体験型のものもありました!
大人も子供も楽しめる「カラーシューティング」。
写真上の鉄砲を使ってスクリーンに打つと、写真のように色を打つことができます。鉄砲のダイヤルを回すと色が変えられたり仕掛けがあります。
展示室の外にはこんなものも。
画面ですきな色の動物を作ると、反対側にあるモニターに出てくるのだそう。こちらもお子さままで楽しめるコンテンツですね。
展覧会を見ると、色からはじめるデザインはものづくりのプロセスに関わる人々や使い手の色の意味が伝わってきます。カラ―ハンティングを通して色が持つ未知なる可能性とともに、研究者や企業、国内外の教育機関と協働して得た色とデザインの成果も紹介され、大人から子供まで楽しめる展覧会です。
ぜひカラ―ハンティング展を見て、雨で憂鬱な気分を鮮やかな色で吹き飛ばしてください。
編集部アシスタントS
[展覧会名] カラ―ハンティング展 色からはじめるデザイン
[会場] 21_21 DESIGN SIGHT
[会期] 2013年6月21日(金)~10月6日(月)
11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
[休館日] 火曜日
[入場料] 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
[住所] 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
[21_21 DESIGN SIGHTホームページ] http://www.2121designsight.jp/