前回は岳について触れたので、「がく→グラップラー刃牙」と、しりとり方式でマンガについて書かせていただきます。
グラップラー刃牙とは板垣恵介氏が手掛けた格闘マンガです。週刊少年チャンピオンにて1991年から1999年まで連載されました。その後『バキ』『範馬刃牙』と物語は続いていきます。
一般的に格闘マンガというと『キン肉マン』に代表される『勇気・友情・勝利』が不可欠なのですが、この『グラップラー刃牙』って大分オリジナリティのある作品なんです。
「地上最強とは何か」「地上最強は誰か?」というテーマが軸となって、中国拳法に日本武術、プロレス、さらにはヤクザまで登場するのですが、キャラクターが全て個性的。作者の想いがかなり詰まった演出、独特のセリフ回し、格闘技界に対するアンチテーゼ的問題提起、どれひとつとっても、何にも似てない格闘マンガなのです。
このマンガに僕が出会ったのは、2001年に鳥取まで行った、免許合宿。それからずっと読み続け、すっかりトリコになりました。2005年には「中野区で最強を決める」というテーマで「N-1グランプリ」を勝手に開催しました。格闘技の経験を持ち合わせていないただの素人が集まり、六畳の和室で「打撃ナシ・膝建ちスタート・金的、頭突き、かみつきナシ」というルールで行われた試合はどれも異様な光景だったのを記憶しています。
編集高橋