2月8日(金)から21_21 DESIGN SIGHTで開催される「デザインあ展」のプレス内覧会に参加してきました。
「デザインあ」と言えば、すぐに大人気のあの番組が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。そうです、今回開催されるこの「デザインあ展」はNHK Eテレで放送中の大人気番組「デザインあ」を展覧会に発展させた企画なのです。
既にご存知の方も多いと思いますが、Eテレの「デザインあ」は、子どもの「デザイン的思考」を育てる番組です。グラフィックデザイナー・佐藤卓氏、インターフェースデザイナー・中村勇吾氏、ミュージシャン・小山田圭吾氏など、日本を代表するトップ・デザイナーとミュージシャンが集結し斬新な映像手法と音楽で、子どもたち、そして大人たちにも身の回りにある「デザインの面白さ」を伝えています。
今回の展覧会もディレクションを佐藤卓氏、中村勇吾氏、小山田圭吾氏の 3 名が担当されています。会場に入ると、早速、以前インタビューでもご出演いただいた佐藤卓氏が沢山の「あ」(「みんなの『あ』」)の前で展覧会の説明をしてくださいました。
佐藤氏によると、今回の展示のテーマは「デザインマインドを育む」との事。「〝カッコイイ″ものだけがデザインだと思われがちだが、私たちは無意識にデザインに囲まれている」、そんな普段の生活の中に隠れている試行錯誤への気付きを得る内容となっているそうです。
ご説明の通り、展示は今までにないような仕掛けや工夫が沢山あり、まさに「あ!」の気付きの連続でした。少しだけ内容をご紹介すると・・・。
壁に向かって体を動かすと、映し出された「あ」が体と共に動くtha ltd.の作品。中村勇吾氏自らが全身を使って「あ」を表現してくださいました。
お寿司、本、器、お金、学校の5つのテーマでデザインを観察する展示です。テーブルごとに「解散」、「多様性」、「掘り下げ」、「遊び」と4段階に分かれていると説明してくださいました。「遊び」のテーブルでは実際に展示に手を触れて遊びながらデザインを感じる事ができました。
番組でも人気の「解散」コーナーですが、展覧会では「こんなものまで解散させちゃうの??」という発展企画ならではの展示が楽しめます。
他にも、番組の「うた」のコーナーの音と映像を使った表現が部屋中に広がる「モノ・オトと映像の部屋」や、白く光っているだけのディスプレイを専用のめがねでのぞくと見えないはずの音が見えてくる「音めがね」など、今までにないような展示が沢山あり、身近なデザインへの「あ!」が沢山得られた展覧会でした。
正直なお話、とても楽しい内覧会でした。お仕事でもこれだけ楽しいのだから、きっとプライベートならもっと楽しいはず。これから6月2日まで開催されますので、みなさんもぜひ一度足を運んで沢山の「あ!」を持ち帰ってください。
編集部H
【展覧会情報】
[展覧会名]デザインあ展
[会場]21_21 DESIGN SIGHT
[会期]2月8日(金)~6月2日(日)
[開館時間]11:00~20:00(入場は19:30まで)
※3月23日(土)は「六本木アートナイト2013」のため24時まで開館(最終入場は23:30)
[休館日] 毎週火曜日(4月30日は開館)
[入場料] 一般 1000円、大学生 800円、中高生 500円、中学生以下 無料
[住所] 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内