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【展覧会レポート】サントリー美術館「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展

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update_2012.11.27

サントリー美術館にて行われている、「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展のプレス内覧会に行ってきました。


無題.JPG

今回こちらの展覧会では、150件ものガラス作品が展示されています。フィンランドのガラス作品は、使いやすさなど機能性とともに、美しさやデザイン性を求めたデザインであるのが特徴だそうです。
まず、入り口を入るとオーロラをイメージした展示が。写真では伝えきれないのですが、これがとても綺麗で、はじめから感動してしまいました。

IMG_2692.JPG

 

オーロラの中にいるような体験もできるので、ぜひ楽しみにしていただきたい展示です。
では、学芸副部長である土田ルリ子さんのお話をもとに、5つの年代に分けて特徴や作品をご紹介したいと思います。写真が暗くわかりづらいものもあり申し訳ありません・・・。


プロローグ、18世紀後半‐1920年代 黎明期
フィンランドに最初のガラス工房ができたのは1681年のことで、本格的にガラス製造が開始されたのは18世紀半ばのことだそう。当時フィンランドはスウェーデン王国の支配下でした。鉱業国であったスウェーデンでは燃料となる国内の森林資源を確保するためガラス製造をフィンランド内で行おうと決めたのです。
なんともいえないかわいさが出ている作品。


IMG_2693.JPG

犬・豚型ウォッカ・デカンタ 19世紀後期□ヌータヤルヴィ社、カルフラ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵


細かい柄がとても素敵なボウル。
IMG_2697.JPG

ボウル、受け皿 エリック・O.W.エールストレム 1925年 カルフラ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵


Ⅰ、1930年代 躍進期
この時代に入ると、国内でのコンペティションや展示会への出品の機会が増え、機能性を兼ね備えた作品へと成長していきました。ブログの最初でもご説明したフィンランド・デザインの機能美は、この1930年代に確立していったそうです。


IMG_2699.JPG

デカンタ、タンブラー グンネル・ニューマン 1932年 リーヒマキ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵/ボウル アルツ・ブルマー 1932年 カルフラ社製 個人蔵

Ⅱ、1950年代 黄金期
この時代が黄金期だと言われる背景には第二次世界大戦がありました。戦争による製造の中断や敗戦により経済は落ち込み、ガラス産業は厳しい状態にありました。しかしこの逆境が、ガラス製造への強い熱意を掻き立て、フィンランドのガラス製品はすべてプロのデザイナーが手掛けるようになったのです。この時代のガラス作品は、ガラスのみずみずしさや艶やかさ、透明感が出ているのが特徴です。是非注目してください。
とても透き通っていて綺麗な作品。


IMG_2702.JPG

フィンランディア アルツ・ブルマー 1945年 リーヒマキ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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悪魔の真珠 3149/3533 ティモ・サルパネヴァ 1951年 イッタラ社製 個人蔵


日本のガラス製品にはない色味の青色がとても鮮やかです。

IMG_2711.JPG

「ハ-レクイン」セット1740/1660 ナニー・スティル 1958年 リーヒマキ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵


Ⅲ、1960・70年代 転換期
黄金期を機に多くの企業デザイナーから支えられ成長したフィンランド・デザインは、主流であったエレガントなスタイルからこれまでにない造形が登場しました。滑らかさが際立つ今までのデザインとは異なる美意識によるものでしたが、ダイナミックな作品の造形も可能となり、より国際的にフィンランド・デザインが広がっていきました。この時起こったオイルショックに苦しんだガラス製造ですが、オイヴァ・イトッカによる「バード」が誕生し、のちにフィンランド・デザインの特徴を物語るシリーズとなっているそうです。


色鮮やかで大きな作品。

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プレート カイ・フランク 1966年 ヌータヤルヴィ社製 個人蔵


私が今回の展覧会で最も好きな展示をご紹介します。こちらは、下からLEDライトで照らされていて、照明の色が白→青→青や緑といった感じに変化するのです。これはフィンランドの日中→夜→オーロラを表現しているそうなのですが、ガラスの透明感と照明がマッチしてとても綺麗なのです。ずっと眺めていたくなるような展示でした・・・。


IMG_2717.JPG
IMG_2721.JPG

私が今回の展覧会で最も好きな展示をご紹介します。こちらは、下からLEDライトで照らされていて、照明の色が白→青→青や緑といったⅣ、フィンランド・ガラスの今 Art&Life
今までは企業がデザイナーをもっていた時代でしたが、1960年以降、アメリカで個人の工房による製造が増えてきた影響を受けて、1980年以降フィンランドのガラス界にも波及してきました。今では、デザイナー育成なども充実し企業デザイナー数を個人作家数が上回ったそうです。フィンランドのガラスは高品質であり、デザイン性が優れていることが、今も変わらず生活の中の美を支えてきた大切なものですね。


写し出された光がお花になっています。

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イリュージア キルスティ・タイヴィオラ 2011年 カリーッティ社製、同所蔵



まるで氷の中の明かりの様です。




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ブロック・ランプ ハッリ・コスキネン 1998年 デザインハウス・ストックホルム製、同所




最後はこんなかわいいフクロウがお見送りしてくれます。




IMG_2744.JPG


フィンランド・デザインの魅力がたっぷりつまった展覧会。皆様、ぜひ足をお運びください。
東京ミッドタウン内でも、フィンランドのクリスマスをテーマにいろいろな装飾を楽しめますので、あわせてお愉しみください。


【展覧会情報】
[展覧会名] 森と湖の国 フィンランド・デザイン
[会場] 東京ミッドタウン ガレリア3階 サントリー美術館
[会期] 2012年11月21日(水)~2013年1月20日(日)
[休館日]毎週火曜日/年末年始(12月30日(日)-1月1日(火))
[料金]一般  1,300円
       高校・大学生 1,000円
       中学生以下 無料
[住所] 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階

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