みなさま、『富士山グラス』ってご存知ですか?
ビールを注ぐと富士山ができあがる、ということが名前の由来なのですが、最近は引き出物としても人気のようなので、もしかすると、結婚式でもらいました!という方も多いかも知れません。そして、お値段もユニーク。3,776円ということで、そう、富士山と同じ「高さ」なんです。
実は・・・この「富士山グラス」、東京ミッドタウンで開催されている、「Tokyo Midtown Award」というデザイン賞から生まれた作品。
Tokyo Midtown Award 初回となる授賞式(2008年・東京ミッドタウン・ホールにて)
毎年、デザインコンペ、アートコンペで、若手作家から作品を募るこのアワード。今年で5回目を迎えるのですが、これまで、多くの若手アーティストやデザイナーを輩出してきています。
その中でも、冒頭でご紹介した、「富士山グラス」は、第1回目のTokyo Midtown Awardで、見事受賞(審査員特別賞)した作品なのです。今ではアワードよりも有名になってしまったこの商品。実は、最初は一枚の紙だったのです。
Tokyo Midtown Award のデザインコンペは、始まってからずっと、お題があって、そのテーマにあった作品を「A3」サイズの紙に書いて提出する、といういたってシンプルなコンペ。富士山グラスも、実は、応募時には、こんなシートだったのです。
「富士山グラス」の応募時のA3のプレゼンシート
この年のテーマは「日本のあたらしいおみやげ」。
ずばり、富士山、というわかりやすい日本のモチーフでの提案。これは、審査員特別賞として、六本木未来会議記念すべき第1回目のゲストであった、アートディレクター、水野学さんが選出した、「審査員特別賞」を受賞されました。
受賞の時点では、まだ紙ペラ一枚。そうなのです。まだ、これだと「アイディア」の状態。そして、、ここからが、このアワードの一つの大きな特徴かといえると思いますが、受賞後、商品化サポートが受けられるのです。
まあ、そうはいっても、なかなか商品化につながるケースは少ないのですが、この「富士山グラス」をはじめ、すでにこの5年間でいくつかの商品化が実現しています。
今年も、今週金曜日の10月26日にアートコンペとデザインコンペの受賞作品の発表となります。どんな作品が受賞したのか見るのはとても楽しみですね。ちなみにデザインコンペの「テーマは「安心」です。更に同日より、東京ミッドタウンでは、DESIGN TOUCH というデザインのイベントが開催予定で、ここでは、建築家谷尻誠さんが手がける「ジャングルジム」が登場します!
何しろ楽しみです。この様子は、本ブログでもご紹介していきますので、現地にはこられません!という方、是非、これからチェックしてみてください。
そしてそして、もう一つイベントの紹介です。
先ほどご紹介した、「富士山グラス」で、ビールが飲めちゃいます、というイベントを実施しますよ。
(※ビールは有料です)
期間:2012年10月26日(金)~11月4日(日)
場所:スペインバル Ba-tsu (東京ミッドタウン・プラザ1F)
豊富なタパスを1品300円から楽しめるバル。期間中、「富士山グラス」でビールをご提供いたします。※数に限りがございます。
03-5413-6380
六本木界隈では、今週はヒルズで国際映画祭、ミッドタウンでは、デザインイベント皮切り!これからイベント盛りだくさんです。是非、遊びにきてくださいね。
編集部R