スポーツの秋。残暑は続いていますが、夜風はすっかり秋めいてきましたね。
暑〜い夏の間は、ひかえていましたが、ついに再開しました。そうです。すでにブームというよりは、国民的スポーツになりつつある、マラソン(ジョグ)です。
都心のジョギングの聖地といえば、やはり「皇居」。平日でも、休日でも、信号中断なしで5キロ走りきることができることで、ランナーにも人気のコースです。そしてここ数年、皇居界隈にはランニングステーションと呼ばれる、ランナーのためのシャワーや着替えブースを備えた施設が増えてきました。
今回編集部で訪ねたのは、東京メトロ東西線竹橋駅直結「Run Pit」。そうです。六本木未来会議インタビュー第9組目のトラフ建築設計事務所さんがデザインを手がけているということで、ずっと気になっていた施設。
皇居のコースも道路をはさんで向かい側ということで、場所の利便性も抜群。着替えてすぐ走りはじめることができます。
まずは「平川門」をみながらストレッチ。
ランニングスタート!ここからのコースは最初から上り坂。
途中の景色。
お堀がきれいです。ちょうど半分くらいの2.5キロ地点。
走るのはちょっと、、、という方は歩いても気持ちいいですよ。
ふたたび Run Pit に戻った頃にはすでに日暮れ。
気になる施設内はこんな感じ。
ここは、ランナーが利用できる、共用スペース。営業時間終了間際だったので、がらんとしていましたが、到着した際には、この椅子にずらっと利用者が座っていました。
ロッカーの中は、着替えているお客様も多く、撮影がしづらいので、あまりいい写真がとれませんでした。
全然デザインの素敵さが伝わらない写真ですみません。次回撮り直してアップし直します。
それまではトラフさんのHPより、内装写真をご覧ください。
今回はトラフさんデザインのランニングステーションの紹介でしたが、本日より東京ミッドタウンでもスポーツの秋にちなんで、秋の夜風を感じながらヨガやピラティスなどを楽しめるイベント「Relax Park」を開催中です。(画像はPark Yogaの様子)
スポーツとデザインって何が関係あるのだろうと思う方もいらっしゃると思いますが、私は、スポーツは、体と健康のデザインにつながると思っています。美味しいものが沢山でてくる「食欲の秋」に向けて、是非「体デザイン」始めてみてはいかがでしょうか?
編集部R
Run Pit のデザインコンセプトのご紹介です。(公式HPより)
「街と繋がる施設」
皇居を周回する,一周約5kmのランニングコースに近接するランナーのための施設計画。計画地はパレスサイドビル内の一角で,着替えのためのロッカースペース,シャワー設備,物販コーナーや待ち合わせのためのラウンジスペースなどを併設する。その旗艦店の計画で,仕事帰りの人が運動の時間へスムーズに切り替えでき,今後のランニングコースに近接する他の場所への展開を考え,どの場所でも柔軟にフィットできる空間を目指した。
ショーケース,掲示板などの機能を内包する湾曲した壁面によるトンネル状の空間を提案した。男女のスペースを切り分ける中央のトンネルを抜けると,その先には皇居周辺の緑豊かな風景が広がる.その風景を望める窓面いっぱいに長いカウンターを設け,休憩や待ち合わせのためのスペースとした。その両端はメッシュ状のパターン加工を施したステンレスの鏡面壁とし,空間を拡張している。同様に天井やカウンター天板も光沢のある仕上げとして,外部の緑や風景を取り込んでいる.曲面壁で囲われた内部の男女のスペースは,それぞれを統一した色調で仕上げている。各所には,煉瓦や大理石張りの壁面,ステンレスの型材で装飾された柱など,パレスサイドビルの名残が垣間見える。
建物内部ですべてのことが完結してしまいがちなオフィスビルの現状に対して,外を感じ,街と繋がっていける施設として提案した。内装の計画でありながら,このひとつの店舗の存在によって,街全体がランニングコースとして描き替えられたように見えてくる。