みなさんこんばんは。
先日、サントリー美術館で8月8日から始まった「おもしろびじゅつワンダーランド」展の内覧会にいってきました。
タイトルを聞いてもいまいち想像が出来なかった私・・・どんな展覧会なのか楽しみにしながら説明会を聞かせていただきました。
「かつて日常生活にとても身近だった日本美術が遠く感じようになった今、その魅力をもっと身近に感じていただこうという思いのもと、アナログ・デザジタルの双方を駆使し、これまでとは異なった方法で日本美術を体感していただけるような展覧会となっています。
また、こちらを開催するにあたっての目的は、日本美術から何かを学ぶためにではなく、日本美術の面白さに関わらず何かを感じて頂くことです」と学芸員の土田ルリ子さんからお話がありました。
展覧会で体感できるってどういうことなのだろうとワクワクしながら、いざ展覧会へ。
展示構成は
「1. 模様のプラネタリウム
「2. ススキ林のアプローチ」
「3. 和ガラスの藍色ドーム」
「4. 京都街中タッチパネル」
「5. 顔はめパネルなりきりDancers」
「6. 大人も真剣 全身で影絵遊び」
「7. 何に見える?何に使える?アイディア勝負「見立て」の世界」
「8. マルの中のクール・デザイン「鍋島」」
の8つに分かれていて、ここでは私が特に印象に残ったものを紹介します。
まず、入ってすぐに天井に広がるのは、「1.模様のプラネタリウム」です。
なんとこちらは、通常の展示方法では見ることのできない手箱のふたの裏側の模様を天井に映し出しているのです。
金色で綺麗な外見とともに、ふたを開けても素敵な手箱の中に入ってしまったような感覚が味わえる展示方法です。写真で見るよりとても綺麗なのでぜひ生でご覧ください。
次に私が気になったのは、「4. 京都街中タッチパネル」です。
タッチパネルに表示された「洛中洛外図屏風」を触ると、このように拡大されて細かく絵を見ることができるのです。屏風が何かわからないお子さまでも、見て触って楽しむことができる展示方法でとても感動しました。
本物の屏風はこちら。
細かく描かれた京都の街を、ぜひこちらでもお楽しみください。
直接触れて楽しんだ後本物の作品を見ると、自然と作品と近づけると思います。
そして、私が一番楽しかった展示をご紹介します。
「8.マルの中のクール・デザイン「鍋島」」
これだけ見ると何かわかりませんよね。
実はこれ、江戸時代、今の佐賀県にあった鍋島藩が作っていた「鍋島」という焼き物を、タッチパネルを使って実際にデザインすることができてしまうのです。
江戸時代の職人たちの優れた感覚によってデザインされた「鍋島」を、今を生きる私たちも同じように自由にデザインすることができるので、まさに体感しながら日本美術を楽しむことができる展示方法ですよね!大人の私でも楽しくデザインさせていただきました。
本物の「鍋島」もたくさん展示されており、色鮮やかでとても綺麗でした。
実際に自分がデザインしたあとにご覧いただくと、
より楽しく本物の焼き物をご覧いただけると思います。
私がご紹介させていただいたのはほんの一部ですが、
見て、体験して、感じることのできる展示会となっておりますので、
お子様から大人まで、日本美術に触れたことのない方でも
身近に感じられる、内容となっております。
日本美術を体感するという言葉通りの展覧会!ぜひ皆様も足を運んで、直接日本美術の魅力に触れてみてください。