東京ミッドタウン・デザインハブでは、展覧会「日本のグラフィックデザイン2012」が本日より開催されています。昨晩オープニングレセプションにおじゃましたので、プチレポートします。
東京ミッドタウン・デザインハブで毎年この時期に実施されているこの展覧会は、アジア最大級のデザイン団体・日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が毎年発行しているデザイン年鑑「Graphic Design In Japan」の掲載作品の中から、約300点を実物と映像で展示しています。
そもそもこの年鑑ってどんなものなの?というのを端的にいうと、JAGDAのメンバーである約2600名のグラフィックデザイナーさんが、自身のその年の最高の出来だった作品を応募し、その中から、審査のもと選出された優秀作品約600点が掲載されている書籍です。
ひとつひとつ気になる作品を紹介したいのですが、今日はパーティーならではのレポートにしようかと思います。
まずはこちら。
オープニングのご挨拶でで登壇されるJAGDAの新会長に就任された浅葉克己さん。なぜかくす玉が!
ここからはライブ感あふれる写真でご紹介します。
浅葉さん直筆「デザインは爆発だ!」の垂れ幕。
今回新たにJAGDAの会長に就任されたとのことで、記念のくす玉とのこと。
浅葉さんのコメントの中で、印象にのこった次のひとこと。
「よいデザインを生み出すためには4つの"つめる"が必要です。
1.見つめる
2.思いつめる
3.息をつめる
4.根をつめる
日本人はこれが得意なんです。」
見つめる(その状況を見極めるってことでしょうか?)、思いつめる(じっくりじっくり考える)、息をつめる(息がつまるくらいもっとじっくり考える)、根をつめる(最後まで丁寧にってことでしょうか。。。)、、なるほど勉強になりました。
ちなみに、浅葉さんは、芸術は爆発だ!の岡本太郎さんとも交流があり、そちらが芸術ならこっちはデザインを爆発させるとよく岡本太郎さんへいっていたようです。それでこんな垂れ幕ってわけです。
浅葉さんのご挨拶の後、年鑑の中で、賞を受賞した方の表彰式が行われました。その中に「六本木未来会議」にも登場していただいた葛西薫さんが。
JAGDA賞2012
「フィリップ・ワイズベッカー作品集」
(アーティストの個展図録/cl:ハモニカブックス)
アートディレクション:葛西薫
作品の前で記念撮影。葛西薫さんと編集にあたったハモニカブックス吉田さん。
「フィリップ・ワイズベッカー作品集」は東京ミッドタウンほど近くで購入可能だそうですので、ぜひ、チェックしてみてください。
ギャラリー・アートアンリミテッド
http://www.artunlimited.co.jp/
そして、賞状もまたかっこいいんです。レーザーカットの特別加工。
展覧会レポートなので、作品紹介もしましょう。
JAGDA賞2012
ジェネラルグラフィック
エアボンサイ
(自主制作の盆栽型ビニール人形/cl:ワビサビ)
アートディレクション+デザイン 工藤"ワビ"良平/中西"サビ"一志
このエアボンサイは、JAGDA賞を受賞されたものです。また、知る人ぞ知るって感じのことなのですが、こちら、東京ミッドタウンが毎年行っているTokyo Midtown Awardデザインコンペから生まれた作品です。デザイナーさんからは非常に人気の高いだっこちゃん人形のようなビニール地の盆栽。ってわけです。
JAGDA年鑑は全国書店でも好評発売中ですので、ぜひ、展覧会に来られない方など、お手にとってみてください。
六本木のデザインは爆発するか!?
これは六本木未来会議の宿題です。
東京ミッドタウン・デザインハブ第34回企画展「日本のグラフィックデザイン2012」
【会 期】
2012年6月22日(金)〜7月29日(日)11:00-19:00 会期中無休
【会 場】
東京ミッドタウン・デザインハブ
〒107-6205 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
Tel 03-6743-3776 http://www.designhub.jp/
【入場料】
無料
関連トークイベント
【第1回】 7月3日(火) 19:00-20:30
工藤青石(コミュニケーションデザイン研究所)、服部一成([有]服部一成)
【第2回】7月25日(水) 19:00-20:30
居山浩二([株]イヤマデザイン)、永井裕明([株]エヌ・ジー)
【聞き手】澁谷克彦([株]資生堂/『Graphic Design in Japan 2012』編集長)
【会 場】インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター (東京ミッドタウン・デザインハブ内)
【参加費】各回1,000円(JAGDA会員・フレンドメンバーは無料)/定員90名
詳細・お申込み:こちらをご覧ください
年鑑『Graphic Design In Japan 2012』
厳正な選考の末に選ばれたおよそ600点におよぶ作品群を、豊富な図版と各作品の制作目的とともに紹介しています。今年は新たに各カテゴリー作品をまとめて出品できる「複合」を新設し、カテゴリーを横断したプロジェクトも掲載。選考委員による各カテゴリー選考評も収録し、この1年のデザインの潮流を考察できる1冊です。
【体 裁】
A4判(天地297mm×210mm)/ハードカバー/ケース入/総484ページ
【編集長】
澁谷克彦
【ブックデザイン】
丸橋 桂
【編集・発行】
社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
【発 売】
株式会社六耀社/2012年6月
【価 格】
15,750円(税込)
【掲載内容】
亀倉雄策賞/JAGDA賞/JAGDA新人賞/ポスター/ジェネラルグラフィック/
CI・VI・シンボル・ロゴ・タイプフェイス・モーションロゴ/ブック・エディトリアル/パッケージ/
新聞広告・雑誌広告/インタラクティブデザイン・映像/環境・空間/複合