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2017年11月20日

【展覧会レポート】六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」

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©mika ninagawa ©Fujiko-pro

現在、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーでは「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」が開催中。この展覧会は、村上隆さんや、蜷川実花さんら日本を代表する現代アーティスト28組に、「あなたのドラえもんをつくってください」というお願いをし、実現したものです。様々な発想や技法を用いた「ドラえもん」作品が並んでいました。

実は2002年にも当時を代表するアーティストが集い、彼らが感じたドラえもんを表現していました。それから15年が経った今、現代アーティストたちが新たに作り出したドラえもんとは?見どころの一部をご紹介します。

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(C)2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co.,Ltd.All Rights Reserved. (C)Fujiko-Pro

初めに入口で我々を出迎えてくれるのは、村上隆さんの絵画「あんなこといいな 出来たらいいな」です。その大きさは、おおよそ縦3メートル×横6メートルとまさに大作。村上さんの特徴である色とりどりの花が一面に描かれ、その中にお馴染みのキャラクターや、藤子・F・不二雄さんの姿が描かれています。

それぞれのキャラクターが見せる豊かな表情の違いを楽しむのも良し、友人と一緒に好きなキャラクターを探してみるのも良し。様々な楽しみ方ができる作品です。

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蜷川さんによる「ドラちゃん1日デートの巻2017」では、その名の通り、ドラえもんと過ごした1日をテーマに、ボーリングや水族館などの娯楽施設を訪れる二人の楽しそうな写真が展示されています。ドラえもんのあの手で一体どうやってボーリングの球を投げたの?とツッコミたくなる部分も作品の面白さの一つ。

ほかにもタケコプターを付けている二人の写真や、タイムふろしきでお花を咲かせている様子も写されており、まさに夢のような1日デート。「ドラえもん」に登場する懐かしいひみつの道具を想像しながら、"私だったらこの道具を出してもらって、こんなことしたいなー"なんて想像してみるのもおすすめです。

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(C)2001 Kayo Ume

まるでドラえもんが大好きだった幼い頃の自分のアルバムを見ているかのような錯覚を覚えるのが、写真家である梅佳代さんの「私の家のドラえもんの写真」です。その名の通り、梅さんのご家族がグッズや漫画、人形などのドラえもんと一緒に映っている写真が展示されています。どこか懐かしい雰囲気が漂ってくるのも、日常を切り取った一枚が並んでいるからなのでしょう。その中に自然と登場するドラえもんの姿が微笑ましいです。

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展覧会の中でも不思議な存在感を放っていたのは、れなれなさんの「静かな決意」です。本作は映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」(1984年の「ドラえもん のび太の魔界大冒険」のリメイク版に当たる作品です)を表現したもの。

この映画といえば、メジューサによって石にされてしまったドラえもんの姿など、強烈な印象を残したシーンが多く、大人になった今でも鮮明に思い出せるほど衝撃的な作品でした。本作はその世界観を見事に表現した力作です。墨絵かと思って近づいたのですが、よく見てみると、チョークによる黒板画ということに驚いてしまいました。

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©Yuta NAKAZATO, FUMA Contemporary Tokyo | BUNKYO ART ©Fujiko-Pro

映画ファンにはたまらないのが、こちらの作品。彫刻家として知られる中里勇太さんの「選んだゆめときぼう」です。この立体作品の元となったのは、1989年公開の映画「ドラえもん のび太の日本誕生」ですが、覚えている方もまだいらっしゃるのではないでしょうか? のび太の想像によって生み出された、馬と白鳥のミックスである「ペガ」を! ベガの登場シーンは物語の重要なパートとして描かれていますが、最後は涙の別れが待ち受けていましたよね...。

そんな多くの人の思い出に残るペガが1.2メートルの大きさで現代アートになって目の前に帰ってきてくれました! 立ち止まって、しばらくじーっと鑑賞している人が多かったのですが、皆さん同じように映画の思い出に浸っていたのでしょうか。

ここでは紹介しきれませんでしたが、奈良美智さん、渡邊希さん、増田セバスチャンさんなどそうそうたるメンバーがそれぞれのドラえもんを表現し、見る人の心に懐かしさと、新しい発見を与えていました。子どもの頃に憧れたドラえもんですが、大人になった今、もう一度その姿を見ると、あの頃とはまた違った思いが溢れてくるはずです。

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©Fujiko-Pro

素晴らしい現代アートを楽しんだあとは、ここでしか買えないオリジナルグッズとコラボメニューをチェックするのもお忘れなく!タケコプターバーガーをはじめとした、様々なドラえもんグッズに思わず目が輝きます。

1970年の誕生以来、日本のみならず世界中に夢を与えてきたドラえもん。現代に生きる「あなたのドラえもん」は、どんな姿をしていますか?





information
「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」
会場:六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー
会期:2017年11月1日(水)〜 2018年1月8日(月・祝)
開館時間:10:00~20:00
休館日:会期中無休
※火曜日は17:00まで ※入館は閉館の30分前まで
入場料:当日一般1,800円、中学・高校生1,400円、4歳~小学生800円
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):http://thedoraemontentokyo2017.jp/

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