10月21日(金)から2023年3月19日(日)まで、TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life? ――地球と生きるためのデザインが開催されます。
21世紀に生きる私たちは豊かな暮らしを享受する一方で、気候変動や社会格差、感染症の拡大等による世界情勢の変化など、さまざまな課題に直面しています。こうした状況を受け、地球環境に対して建築に何ができるのか、TOTOギャラリー・間の運営委員によって議論が重ねられました。その過程で、建築を「人びとの暮らしをよりよくすることに奉仕するもの」として捉え直し、生活に関連するあらゆる分野に目を向けると、私たちを取り巻く障壁に風穴を開けるような事例の芽がいたるところで見つかりました。こうした議論やリサーチが、建築やデザインを介した、成長を前提としない繁栄のあり方を探る本展のテーマ「地球と生きるためのデザイン(Designing for our Earth)」へと発展しています。
会場では、本展キュレーターチームからの問いかけ「How is Life?」に答えている古今東西の多彩な事例が紹介されます。一例として、2018年にフランスで開催された展覧会「Capital Agricole(キャピタル・アグリコール)」では、色鮮やかなドローイングなどを通じて、農業と共存するパリと周辺都市の未来像を提示。岐阜県の「藤村記念堂」(設計:谷口吉郎)は、地元出身の文豪を慕う人びとの熱意に建築家が呼応し、物資に乏しい戦後の山村において、子供や女性を含む村人たちの手で1947年に建設されました。
かつて存在した営み、現在進行形で行われている取り組み、さらに今の日本ではまだ見ることができないものなど、私たちが知る都市や建築とは別の可能性を感じさせるこうしたプロジェクトが提示されます。
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【展覧会レポート】「TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life ――地球と生きるためのデザイン」
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