メディアプロジェクト「POST-FAKE」が、プロジェクトスペース「POST-FAKE projects」を4月7日に六本木にオープン。初回の展示として、美術家 大山エンリコイサム氏の個展「Map Drawings」を開催します。
現存のアートやカルチャーを再定義し、新たなムーブメントを創造するメディアプロジェクト〈POST-FAKE〉。さまざまなアーティストを多角的な視点から取り上げたドキュメンタリー番組をTOKYO MXにて放送するほか、 YouTubeやInstagram、ウェブマガジンなどでこれまで発信してきました。
そして電波の波をたゆたっていた〈POST-FAKE〉は、このたび六本木にリアルな場であるプロジェクトスペース〈POST-FAKE projects〉を設立し、初回の展示として、今回の個展「Map Drawings」を開催。2022年の〈POST-FAKE〉への大山氏の出演をきっかけに企画された本展では、新たに制作された12点の新作を展示します。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈した独自のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を、アノニマスなイメージの上に加筆する「ファウンド・オブジェクト」シリーズの最新作です。
古地図にQTSを重ねることで、ニューヨークの地下鉄の記憶を呼び覚まそうとする本作には、大山氏のコンセプチュアルな姿勢が垣間見えます。地図がもつ平面的な広がりのみでなく、はじめに古地図が作られたとき、見知らぬ誰かの手によって赤や緑の線が引かれたとき、そして大山氏によってQTSが加えられたときという幾重にも編み込まれた時間に思いを巡らせながら、ぜひご鑑賞ください。
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【展覧会レポート】POST-FAKE projects「Enrico Isamu Oyama / 大山エンリコイサム - Map Drawings」
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