POST-FAKE projectsでは、2023年5月21日(日)まで「Enrico Isamu Oyama / 大山エンリコイサム - Map Drawings」を開催しています。今回は、その様子をレポートします。
POST-FAKEは、現存のアートやカルチャーを再定義し、新たなムーブメントを創造するメディアプロジェクトです。アーティストにフォーカスしたドキュメンタリー番組を、テレビ、YouTube、Instagram、ウェブマガジンなどさまざまな媒体で発信しています。
このたび、六本木にプロジェクトスペースPOST-FAKE projectsがオープンしました。場所は、以前ANB Tokyoがあったビルの3階。東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅の3番出口から歩いてすぐです。
エレベーターを上がるとすぐに、ギャラリーへの入り口があります。透明な扉とモノトーンを基調とした空間は開放感に溢れています。
POST-FAKE projectsの記念すべき初回の展示は、美術家である大山エンリコイサム氏の個展。2022年、大山氏がPOST-FAKEに出演したことをきっかけに、今回の企画が実現したそうです。
ギャラリー内には全部で12点の新作が並びます。匿名の図像にクイックターン・ストラクチャー(QTS)を描き加える「ファウンド・オブジェクト」シリーズの最新作「Map Drawings」です。
エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したQTSは、大山氏の作品の代表的な特徴。今回、作品に使用されている古地図は、イギリス・オックスフォードの古道具店で見つけたものだそう。
古地図が作られ、見知らぬ誰かが赤や緑の線を引き、そして大山氏によってQTSが加えられる。その長い歴史が感じられる作品となっています。
ギャラリー内には、これまでの大山氏の著作や今回の『Map Drawings』展覧会図録も並びます(2023年5月刊行予定)。
「ファウンド・オブジェクト」シリーズのなかでもコンセプチュアルな意図をもって制作されたという「Map Drawings」が初披露となる本展。先日公開した大山氏のクリエイターインタビューと合わせてお楽しみください。
編集部 齊藤
「Enrico Isamu Oyama / 大山エンリコイサム - Map Drawings」
会期:2023年4月7日(金)~5月21日(日)
木金土日|13:00~20:00
入場無料
会場:POST-FAKE projects(東京都港区六本木5-2-4 3階)
主催:POST-FAKE
協力:小池俊起
会場構成:糟谷健三
広報:Yoshiko Kurata
公式サイトで詳細を見る(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://postfake.com/journal/detail/4827