六本木未来会議に登場したクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は中村圭佑さんが選んだ『友情』(著:武者小路実篤/新潮文庫)。
中村圭佑さんのコメント
19歳のころに父親の勧めで出会った本です。ちょうど自分自身のアイデンティティに悩みもがく時期でした。物語自体は、1人の女性をめぐって友情と恋の間で揺れるといった筋なのですが、二者択一を前にしたときに人はどう考え、どう振る舞うのかという、その思考のあり方を教わった気がします。あの時期の自分が読んだからこそ深く刺さった、そういう一冊です。
大正8年(1919年)秋から約2カ月にわたり、『大阪毎日新聞』に連載され、翌年に単行本化された武者小路実篤初期の代表作。著者は明治43年(1910年)に志賀直哉らと同人誌『白樺』を創刊した白樺派の中心人物で、本作は理想の共同体「新しき村」を宮崎に興した直後に書かれた。新進の脚本家である野島、ひと足先に評価を得た小説家で親友の大宮、野島が想いを寄せる杉子の三人が織りなす青春小説として、長く読み継がれている。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
中村圭佑さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #179
中村圭佑(設計者)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/179_01/
