六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回はオオニシタクヤさんが選んだ『blur:The Making of Nothing』(著:Diller Elizabeth、Scofidio Ricardo/Harry N. Abrams, Inc.)。
オオニシタクヤさんのコメント
サブタイトルの"The making of Nothing"は「何もつくらないをつくる」といったニュアンス。建築家、ディラー+スコフィディオが、2002年のスイス博覧会で発表したプロジェクトを紹介していて、その内容は湖の上に雲をつくるというもの。湖の上に構造体をつくり、そこからスプリンクラーで霧を噴き出して雲をつくるシンプルなプロジェクトなのですが、完成するまでのプロセスを4年間にわたって延々とドキュメントしている、クレイジーな本です。プロセスが非常に面白く紹介されていて、4年の間にどんな紆余曲折があり、どんな苦労があって実現したのかが時系列でわかるようになっています。
ニューヨークの建築家グループ、ディラー+スコフィディオによる、2002年に行われたスイス博覧会でのパヴィリオン作品《blur》の創作過程を時系列に紹介。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
オオニシタクヤさんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #141
ENERGY MEET(デザインユニット)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/141_01/