六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、中里唯馬さんが選んだ『Mutilate』(著:Walter Van Beirendonck/Imschoot Uitgevers)。
中里さんのコメント
自分にとって本は脳を拡張してくれるもの。デザインを描く時に、棚からいろんな本を引っ張り出してテーブルの上にずらっと並べると、アイデアが湧いてきます。この本は留学したいと思っていた高校生の時、初めて一人でヨーロッパを旅して、アントワープの学校の卒業ショーを見に行った際に買いました。
偶然なのですが、後に通うことになるベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーの学長であるデザイナーの本で、仕掛けがたくさんあって非常にユニークなつくりになっています。当時からファッションは好きでしたが、モードのような世界に関してはまだまだ知識が浅く、深く分かっていませんでした。直感的に選んだのが、結果としてすごい本だったというエピソードも含めてお気に入りで、エネルギーをもらえる一冊です。
ベルギーのファッションデザイナーで、アントワープ・シックスの一人であるウォルター・ヴァン・ベイレンドンクの作品集。ジッパーのついた表紙からしてユニークで、リングバインダー形式の中面を開くと、モデルの全身が映るページが3等分になっており、いろんなコーディネイトを楽しめたりするなど、遊び心が詰まっている。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
中里唯馬さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #118
中里唯馬(ファッションデザイナー)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/118_01/