六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、土屋公雄さんが選んだ、『未現像の風景/記憶・夢・かたち』(著 倉俣史朗/住まいの図書館出版局)。
土屋さんのコメント
本書は倉俣史朗の作品図版と、晩年に書き綴った記憶の断片や夢日記などで構 成されたエッセイ集である。幸せなことに僕は生前の倉俣さんから、何度となく作品を作る上での内発的動機となった子どもの頃の記憶を巡る話を聞くことができた。今でもこの本は僕の傍にある、開くたびに彼の独特な語り口と、ちょっと控えめでハスキーな声が聞こえてくるようだ。
この本には倉俣史朗の幼い日の記憶と、84年から91年にわたる夢日記が記されています。彼の言葉によって語られる彼自身の原風景と触れる瞬間が訪れることでしょう。主要作品の図版も多く収録されており、見ても読んでも楽しくなるような一冊です。
土屋さんにご参加いただいたプロジェクトの様子もあわせてどうぞ。
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#04 森の学校
土屋公雄(彫刻家)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/project/no4_5/