六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」でも展示したものです)。
今回は、幅允孝さんが選んだ、『習得への情熱 ―チェスから武術へ―』(著・ジョッシュ・ウェイツキン/訳・吉田俊太郎/みすず書房)。
幅さんのコメント
著者は、映画「ボビー・フィッシャーを探して」のモデルにもなったチェスの天才児。
そんな彼があるとき出会った太極拳を学ぶうち、チェスと太極拳が深い部分でつながっていることに気づきます。そして武道を極め、太極拳でも世界チャンピオンに。
スポーツ選手がよく言う「ゾーンに入る」という状態とはどういうことなのか? そんなことを研究して、「ゼロから何かを習得する技術」をメソッド化した一冊。
チェスと太極拳の二つの分野でトップレベルまで昇りつめたジョッシュ・ウェイツキンの著書。本書は、チェスの教本でもなく、太極拳の教科書でもありません。本書には、ジョッシュ自身が編み出した「学びの対象を習得する技法」や「何気ない日常生活にヒントや喜びを見いだす知恵」が書かれています。トッププレイヤーの学習法を試してみたい方におすすめの一冊です。
幅さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #25
幅允孝(ブック・ディレクター)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/25/