今回は「着想のマエストロ 乾山見参!」展のご招待チケットをプレゼントいたします!
陶工・尾形乾山(おがたけんざん・1663~1743)は、京都の裕福な呉服商、雁金屋の三男として生まれました。5歳上の兄はいわずと知れた琳派の大成者・尾形光琳です。
早くから隠棲の志が強かった乾山は、20代後半には仁和寺門前に隠居し、文人隠士としての生活を始めます。その過程で近隣に窯を構えていた野々村仁清に作陶を学び、京都の北西・鳴滝泉谷に窯を築いて、本格的に陶工としての活動を始めたそうです。窯の名は、京の乾の方角にあたることから「乾山」としました。
乾山焼は陶磁の系譜としては京焼の伝統に連なるものの、乾山自身の美意識の根底には、生まれついて身を置くこととなった町衆文化、そして若くして隠棲の生活へと導いた文人思想があり、それらはそれまでの陶磁には見られなかった世界をもち込むこととなりました。なかでも和・漢の文学的な世界観は、乾山焼を貫く大きな柱となっています。
さらには当時流行した琳派風の模様や、中国からヨーロッパにいたる海外産の陶磁器意匠に基づく異国趣味など、幅広い要素を独自の語法に置き換えることに成功し、後の世代にも強い影響力を与えました。
そしてこの乾山スタイルは、のちの酒井抱一による琳派顕彰活動を経て、京焼の陶工や三浦乾也といった近代にまで続く系譜に受け継がれ、日本を代表する焼物の意匠となっていきます。
こちらの展覧会では、こうして受け継がれた乾山の美の系譜を数々の作例を通してご紹介します。
自由で想像力豊かな着想のマエストロ乾山の奏でる美の世界を、ぜひご堪能ください。
【応募要項】
当選者数:5組10名様
応募締め切り:5月19日(火)
プレゼント内容:「着想のマエストロ 乾山見参!」ご招待チケット
※プレゼントご招待チケットを下記対象展覧会にてご利用の方は観覧料は必要ございません。
※当選者の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。
※当選に関するお問合せにはお答えすることができません。
※ご応募はお一人につき一回に限ります。
※プレゼントは応募フォームでご入力いただく住所へ郵送させていただきます。
締め切り:5月19日(火)
※こちらのプレゼントの募集は終了いたしました
【information】
「着想のマエストロ 乾山見参!」
会期:2015年5月27日(水)~7月20日(月・祝)
開館時間:10:00~18:00
※金・土および7月19日(日)は20時まで開館
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:火曜日
会場:六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階 サントリー美術館
URL:http://suntory.jp/SMA/
入館料:一般1,300円、高校生・大学生1,000円、中学生以下無料