六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをして、リレーで繋げる当企画。前回・前々回から続いている、"映画関係のお仕事をされている方シリーズ"の3人目、映画配給会社で働く、櫻糀(さくらこうじ)さんの登場です。
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「バブル全盛期」でしょうか。
中学生だった当時、神奈川県の西のほうに住んでいたんですが、親に隠れて見ていた深夜のテレビ番組でよく六本木特集をやっていたんです。赤いスポーツカーでアマンド前に乗りつける、みたいなベタな演出が印象的で、「六本木ってなんかスゲエ街だな!」と漠然と思っていましたね(笑)。高校生の頃にはベルファーレなんかもできて、もうよくわからない感じでしたが、バブル全盛期のイメージが強烈にあります。
10代の頃は、その六本木で働くことになるなんて1ミリも思っていなかったのに、この街に通ってもう10年くらい。今の会社に転職するときの面接でもつい言ってしまったんですが、「まさか六本木が職場になるとは!」と思っています。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 長崎ちゃんぽん ふじ
いつも仕事中の食事は、コンビニで買ってさっと済ませることが多いんです。でも、たまには違うものを食べようかな〜と、ふと入ってみたら、ものすごくおいしくて衝撃を受けました。おすすめは、皿うどん。仕事の合間に抜け出して通っています。
2位 TOHOシネマズ六本木ヒルズ
映画の完成披露試写会など、イベントができる映画館として仕事でよく利用させてもらっています。昔は夜中まで仕事をしたあとに、同僚とレイトショーを観にいっていました。キャラメルポップコーンが絶品です。
3位 中国雲南料理 御膳房 六本木店
「黒酢酢豚」が、とにかくおいしい! カリカリに揚げた豚肉に、甘酸っぱい黒酢がかかっていて、カシューナッツがいいアクセントで。テイクアウトすることもできて、仕事でご一緒した俳優さんにもすごく喜んでもらえました。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
六本木交差点から道が一直線に延びていて、奥に東京タワーが見えると「ああ、東京にいるんだな」と思います。すごくベタな景色なんですけど、それだけに"六本木感"がすごくあって。怪獣とかロボットとか、男子って巨大なものが好きじゃないですか。だから、東京タワーが見えるだけで、単純にうれしくなっちゃうのかもしれませんね。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
アフター5ならぬ、アフター24ですね(笑)。基本的に夜遅くまで仕事をしているので、午後5時くらいからは、むしろ仕事がはかどります。「やっと体にキレが出てきたな」みたいな(笑)。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
映画のポスターや予告編をつくっていて、アイデアが煮詰まってきたときには、会社を出て街をひたすら歩きます。そんなとき、よく行くエリアのひとつが、「ミッドタウン・ガーデン」。夜は人が飲食店に集中していて空いているし、広々としたきれいな空間を歩くのは気持ちがいいですよ。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
最近買った、FUJITSUの「ウルトラブック LIFEBOOK」です。僕は基本的にデザインより機能重視なんですが、シンプルな見た目とシルバーの近未来感がお気に入り。出張や外での仕事で、思いっきり雑にガシガシ使ってます(笑)。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
地上を走る電車を通すことじゃないでしょうか。
六本木って、渋谷や新宿と比べると少し閉じられているというか、隔離されているというか......。そう感じるのって、大きな繁華街なのに地下鉄しかないからだと思うんです。もし地上に電車が通ったら、明るくて開放的なイメージに変わって、行きたいと思ってくれる人も増える気がするし、街としてもっと繁栄するんじゃないかな、と。
いまだに「バブル全盛」のイメージがあるせいか、この街には、異空間のような不思議さもありますよね。そこがすごく面白いところでもあるし、隠れ家的なところが好きだという人も多いでしょう。電車を通すことで、そういう魅力がなくなっちゃうとしたら、止めたほうがいいと思いますけど。
Q 08
前回出演した方(濱田さん)とのつながりを教えてください。
A
ハマちゃんには、映画関係の仕事でお世話になっています。その前の立花さんも、同じく仕事で付き合いがあって、2人とも同じ目線で語り合えて面白いメンバーです! ただ、このメンツが六本木未来会議のテイストに合っているか不安です(笑)。
no.014
櫻糀恵介さん
30代・会社員
六本木歴10年