六本木では街全体で夜通しアートを楽しむ「六本木アートナイト」が毎年開催されていますが、新宿でも今夏、新宿駅周辺全域を舞台にした巨大アートイベントが開催されているという情報がはいってきたので、昨日「新宿クリエーターズフェスタ」にいってきました。
有名作家の作品展示をはじめ、学生アートコンペティションやごどもアートプログラム、越後妻有トリエンナーレの企画を手掛ける北川フラム氏監修のパブリックアート展など非常に見どころの多いイベント。
まずは今年世界の各所で展覧会などを実施し、アート界を席巻している、草間彌生さんの作品がある新宿NSビルへ。
「南瓜」 2012 草間彌生「草間彌生×ウンナナクール展示会」スパイラルガーデン2012
入るとすぐに、水玉のカボチャが目に飛び込んできます。行き交う人が次々足を止めて写真を撮っていきます。世界の草間さん、やはりすごい存在感です。
ビル内の他の作品を見ながら、次に向かうのは学生アートコンペティションの展示。「Re-Design-都市の発芽装置」をテーマとしたオブジェ等を対象とした空間デザイン部門の展示を見たのですが、これが非常に面白いのです!
新宿といえばオフィス。オフィスと言えば名刺交換。という事で名刺を使った作品。
多摩美術大学 美術学部環境デザイン学科岸本研究室 「名庵」
新宿の風景が内部に映し出される作品。
早稲田大学理工学術院 創造理工学研究科建築学専攻古谷誠章研究室 「ゆらぎの風景のフォリー」("Shinjuku Folly")
そして、一同が一番テンションが上がったのがこちら。
日本工業大学 工学部建築学科小川研究室 「うまい棒ハウス」
この造作が全てうまい棒でできています!時間限定でうまい棒をお持ち帰りできる「大人のおやつタイム」も実施されているそう。デフレにあえぐ日本を応援する作品だそうです。
他にも、ユニークな作品、完成度の高い作品が沢山あり紹介しきれません!このエリアでの展示の数自体も30と多いので見ごたえ十分です。
学生アートを楽しんだら、水分補給をはさみつつ新宿コマ劇場跡方面へ。
新宿コマ劇場跡では工事現場の仮囲いが子どもたちによって大壁画に変身していました。
こんなに大きなキャンパスにお絵かきできるなんてうらやましい。きっとみんなダイナミックなクリエイターになることでしょう。
その後も区役所や中央公園などの会場を経由して最後に見に来たのが10daysパブリックアート展の作品のひとつ。こちら、そう巨大な傘です。
「光の雨=The schoolchild Umbrella」という作品で、グルメ記事でもおなじみ編集部Rの一番のお気に入りだそう。六本木にも欲しい!と大盛りあがりでした。
サラッと書きましたが、ここまでで約4時間歩きっぱなしです。あまりに広大なので、ここでは紹介しきれない展示が沢山。このイベントの攻略ポイントは「歩きやすい靴」と「水分補給」、そして「道順の把握」の3つです。
今週日曜日(9/2)までなので、ぜひ足を運んで自分のお気に入りを見つけてください。そして熱中症にはくれぐれも気をつけて。
編集部員Y
【イベント概要】
※公式チラシより抜粋
イベント名:
新宿クリエイターズ・フェスタ 2012
期間:
2012年9月2日(日)まで
会場:
新宿西口高層ビル街、思い出横丁、新宿通り、新宿モア4番街、歌舞伎町セントラルロード、シネシティ広場、東京都健康プラザハイジア、区立大久保公園、紀伊国屋ホール、HAL東京コクーンホール、新宿明治安田生命ホール ほか
主催:
新宿クリエイターズ・フェスタ 2012実行委員会、新宿区
後援:経済産業省、東京都
公式サイト:
http://www.sccf.jp/