PROJECT REPORT インタビューで得たクリエイターのアイデアを、リアルな場で実現する「アイデア実現プロジェクト」

六本木未来会議 アイデア実現プロジェクト#12 六本木MIX by 小西利行 PROJECT REPORT 後編

update_2016.10.26 / photo_chikako murabayashi / text_yosuke iizuka

アイデアを簡単に生むフォーマットを、コミュニティで活用する。

クリエイターインタビューで生まれたアイデアを実現するプロジェクトの第12弾「六本木MIX」。コピーライターの小西利行さんが編み出したアイデア発想法について紹介した前編に続き、プロジェクトレポート後編では、実際に生まれた数々の「六本木をもっと楽しくする」アイデアをご紹介。いずれも独創的で、街の課題を解決することにもつながっています。その内容とは?

前編はこちら

「六本木MIX」を、家族や地域、コミュニティに広めていく。

「壁にたくさんのふせんが貼られましたが、これは宝の山なんです。1時間くらいのワークショップでアイデアを出してもらいましたが、さらにいろいろと組み合わせていくと、もっとすごいことになっていきます。今回は初対面の人同士で集まりましたが、みなさんそれぞれコミュニティをもっていますよね。職場や家族もそうだし、マンションの管理組合や、子どもの学校関係のつながりもあるでしょう。それらのコミュニティでアイデアが必要になったとき、ただ話し合いをするだけでは必ず紛糾するんです。避けるためには、ルールやフォーマットが必要で、『六本木MIX』はそういう場でこそ役立つ。どんどん広がっていけばいいなと思っています」

小西さんが経営する「スナックだるま」に集まったのは、六本木への関わり方がさまざまな16名。小西さん司会のもと、4つのチームに別れて「六本木のダメなところ、変えたいこと」「自分ができそうなこと」「六本木らしいこと」を出し合い、それらを組み合わせてアイデアを発案。そこからさらに絞り込み、それぞれのチームごとに発表していきました。以下、小西さんのコメントとともにその内容を紹介します。

街に住む高齢者が若者にアドバイスを送る「六本木参観日」。

まず「言葉のチョイスがいい」と小西さんが挙げたのが「六本木参観日」というアイデア。六本木の夜は怖いというイメージをもたれがちな一方、昼は夜ほど賑わっていないのではないかという課題を解決するために、特別な日を設けて六本木に来ることを促すという内容です。さらに、ゴミを減らすために、ファッションブランドのトートバッグを配布して、カップルにゴミ拾いもしてもらおうという発想も。

「トートバッグにゴミを入れるんだよね? そのバッグを持ち帰れって言われたときの衝撃がすごい(笑)。きっとビニールをトートバッグの中に入れるんですね。すごくいいトートバッグを生み出したらそれ目当ての人も出てくるかもしれないけれど、重要なのはどうやって人を呼ぶのかということ。ほかのチームに『六本木で人生相談』というアイデアがあったけれど、それと組み合わせるといいかもしれません。六本木に住む高齢者のみなさんに出てきてもらって、男性はおばちゃんに、女性はおじさんに悩みを相談できる場を設ける。六本木に若者が訪れる動機になるかもしれないし、高齢者の方も活性化するじゃないですか」

オブジェに見えるけれど、実はカラスよけ「六本木アートかかし」。

六本木の課題として「ゴミ」に着目した人は多く、「セレブしか入れないボランティア活動グループをつくる」「害虫を駆除しながらハロウィンパレード」など、改善するためのアイデアがいくつも出てきました。そのうち、小西さんの評価が高かったのが「六本木アートかかし」。

「ゴミ収集場に群がるカラス対策として、通りに『かかし』の役割のオブジェをつくろうという案です。これはすぐにできそうだし、ぜひやればいいと思いますね。ただ、必ずしも『かかし』である必要はないかもしれません。たとえば、ゴミにかけるネットの新しい形を考えるということもできそうです」

六本木を起点に周辺駅まで手軽に乗れる「ワンコインタクシー」。

もうひとつ、課題として挙げた人が多かったのが「交通の便をよくしたい」ということ。24時間運行するバスがあるといいという発想から「夜のハトバスツアーイケメンのいるお店巡り」、タクシー配車サービス「Uber(ウーバー)」を活用した送迎付きの飲み会「六本木タクシーセット」など、多彩なアイデアが発表されました。

「『Uber』を使ったアイデアは面白いですね。これを実現させるには、そのまま『Uber』に話をすればいいと思います。タクシーのアイデアはいくつか出ましたが、よりシンプルでいいなと思ったのは、六本木から近隣駅までなら低価格で乗れるという『ワンコインタクシー』。これは実現したらすごく便利になると思いますね」

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