天皇陛下の御即位をはじめとする皇室の御慶事を記念した、正倉院宝物の精巧な再現模造の数々を一堂に公開する展覧会がサントリー美術館にて開催されます。
正倉院宝物の模造製作は、明治時代に奈良・東大寺で開催された奈良博覧会を機に始められました。明治時代後半より、宮内省正倉院御物整理掛のもとで、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれましたが、昭和47年(1972)からは宝物を管理する宮内庁正倉院事務所によって宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作がおこなわれるようになります。
以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきました。
本展は、これまでに製作された数百点におよぶ再現模造作品のなかから、選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じられる展覧会です。
※出品作品はすべて再現された模造です。
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【展覧会レポート】サントリー美術館「御大典記念 特別展 よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技-」
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