本展覧会は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成いたします。
SANAAは、「環境と建築」というテーマに長年取り組んできました。建築を媒介として、人びとの生活と周辺地域が緩やかにつながってひとつの風景となり、訪れた人たちに生き生きとした活動を促すような建築の在り方を常に心がけてきました。たとえば、代表作である「金沢21世紀美術館」(石川県、2000年)では、建築を多方向に開いて内外への自由な交流と豊かな回遊性を実現したことで、新しい公共建築のあり方を示しています。こうした活動により、妹島氏と西沢氏はプリツカー賞(2010年)など、多くの賞を受賞しています。
当ギャラリーでは2003年以来2回目の個展となり、その後のSANAAの設計思想を知ることができます。 常に進化し続けていくSANAAの進行形が見られる、貴重な機会となることでしょう。