日本財界の重鎮として活躍した日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏の蒐集した浮世絵コレクションのうち、歌川広重最晩年の代表作である《名所江戸百景》および《六十余州名所図会》を中心にご紹介します。
本コレクションのものは、貴重な「初摺」のなかでもとくに早い時期のもので、国内にも数セットしか存在しません。初摺の行程では、広重と摺師が一体となって色彩や構図を検討しながら進めており、広重の意思が隅々まで込められています。
つまり本展では、広重が表現しようとした形や色彩、摺りの技法の粋を見ることができます。
また、保存状態が極めて優れているため、制作当初に近い姿が鑑賞できる、またとないチャンスです。このふたつの揃物を全点公開するのは、本展が初めてのこととなります。
あわせて、葛飾北斎や歌川国芳の名所絵なども展示いたします。国内外でも稀にみる名品の数々をぜひお楽しみください。
会場
サントリー美術館
会期
2016年4月29日(金・祝)~6月12日(日)
開館時間
10:00 ~ 18:00
※金・土及び5月2日(月)~5月4日(水・祝)は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休館日
毎週火曜日
※5月3日(火)、6月7日(火)は開館
観覧料
(当日)一般 1,300円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料
問い合わせ先
03-3479-8600