近世日本絵画史を代表する伊藤若冲と与謝蕪村は、正徳6年(1716)に生まれた同い年の画家でした。若冲は京都錦小路の青物問屋に生まれながら、画業に没頭し、晩年に至るまで独自の画風を打ち立てます。蕪村は大坂毛馬村に生まれ、江戸、北関東、東北などを放浪遍歴の後、京都へ移り、俳句とともに文人画の世界で大成しました。若冲は彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、蕪村は中国の文人画の技法による山水図や俳画を得意としていました。一見すると関連がないようですが、ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。
本展覧会は、伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を記念して開催するもので、若冲と蕪村の代表作品はもちろん、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示し、彼らが生きた18世紀の京都の活気あふれる様相の最も輝かしい一断面をご覧いただきます。
会期
2015年3月18日(水)~5月10日(日)
開館時間
10:00~18:00
※金・土、および5月3日(日・祝)、5月4日(月・祝)は20:00まで開館
※4月25日(土)は「六本木アートナイト」のため24:00まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休館日
火曜日
※5月5日(火・祝)は20:00まで開館
入場料
(当日)一般¥1,300、大学・高校生¥1,000、中学生以下無料
(前売)一般¥1,100、大学・高校生¥800
※4月25日(土)は六本木アートナイト割引で入館料¥500(一般・大学・高校共通)
お問い合わせ先
サントリー美術館
TEL. 03-3479-8600