彫刻家 安田侃さんのクリエイターインタビューででた「東京ミッドタウンのパブリックアート《意心帰》の周りでコンサートを」というアイデアからヒントを得たプロジェクト「ROPPONGI STREET THEATER」。
舞台になるのは、六本木の街なかにある建築やアート。劇場内で見ることが多いパフォーミングアーツが、誰でも楽しむことのできるパブリックスペースに飛び出し、建築・アート、パフォーマーと観客をつなぎます。
記念すべき第1回は、東京ミッドタウンで多くの人を出迎えるパブリックアート「意心帰」と「妙夢」。彫刻家 安田侃さんによる大理石とブロンズで作られた作品です。また、森のような構造体の大きな屋根、キャノピー・スクエアも今回の舞台です。ここで、現代サーカス「瀬戸内サーカスファクトリー」のパフォーマーが、変幻自在にアクロバットな演技を繰り広げます。いつも見ているアート作品の新しい姿が発見できるかも?
▼イベントフライヤーはこちら:
https://6mirai.tokyo-midtown.com/event/images/87827555dcea1b627c06803baffbefb96ba823a8.pdf
瀬戸内サーカスファクトリー
2011年、代表の田中未知子が北海道から香川県に移住し、現代サーカスという新しい舞台芸術を日本に誕生させるため、瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げる。2015~2019年の5年間、日本初の現代サーカスフェスを高松市と琴平町で開催。2017年にはアジアで初めて、世界40か国以上が加盟する「シルコストラーダ・ネットワーク」(本拠地・フランス、パリ)に正規メンバーとして認定され、2018年からはアジア7か国で「サーカス・アジア・ネットワーク(CAN)」を立ち上げ、現在までコアメンバー。作品創作、公演、教育事業など、日本の現代サーカスのパイオニアとして、香川を拠点に国内外各地で活動を続ける。
《意心帰》 安田侃 ISHINKI by Kan Yasuda
イタリア・ピエトラサンタの数十億年という時を経て生み出された18.5トンの大理石で作られた彫刻作品。 石に彫られた穴に身を沈めると地球の一部になったような感覚になり、静かな太古の声なき声が石から聞こえてくるようです。石に彫られた穴の中で、まるで地球の中に入っているような安堵感を感じてほしい、という作者の想いが込められています。
《妙夢》 安田侃 MYOMU by Kan Yasuda
東京ミッドタウン玄関口であるプラザでたくさんの人を出迎えるブロンズの彫刻作品。銅色の表面を焼き付けで黒い色をだしています。真ん中に開いた円環に腰掛けたり、都会の風景をそこから見上げてみたり、人々が憩うことができるアート作品です。刻々と移りゆく太陽の光と影を映し、人々の一日一日の思いと願いを包みます。
《キャノピー・スクエア》 ビューロ・ハッポルド CANOPY SQUARE by Buro Happold
森をイメージした柱に支えられた大きな屋根。地上25メートルの高さにある街のシンボルのひとつです。ガラスは約1,800枚使用され、一枚一枚全て異なる形状で作られています。設計を手掛けたのは、大英博物館のグレートコートも手掛けた建築構造設計事務所ビューロ・ハッポルド。
▼安田侃さん(彫刻家)インタビューはこちら:
クリエイターインタビュー #122
安田侃(彫刻家)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/122_01/