文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の大学や関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」を1967年度から実施しており、まもなく半世紀を迎えようとしています。また、そうした研修の成果発表の機会として1998年から「ドマーニ・明日展」を開始し、今年度で第19回目を迎えます。国立新美術館を会場に、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展に加えて、より小さな規模でキュレイションの度合いを高めた企画「ドマーニ・プラス展」を2015年より別途立ち上げました。ふたつの企画は、文化庁の新進作家育成のプログラムの第二弾階――第一段階として海外研修制度で送り出した人材を、日本のアートシーンにプレゼンする機会になることを目指しています。
第19回のドマーニ展は、国立新美術館の豊かな空間を生かし、研修を終えて比較的時間の浅いフレッシュな作家たちのショウケースになるよう、作家のラインナップを組んでいます。絵画、写真、映像、アニメーション、インスタレーション、陶芸、メディア・アートなど多様な素材と表現、そして滞在先もヨーロッパや北米に限らず、アジアや南半球へと広がっています。「reconsidering Japan」をゆるやかなテーマに、「2020」にむけあらためて日本を考える機会とします。
2020年代の日本のアートシーンを支える人材との出会いの場になることを願っております。
会場
国立新美術館 企画展示室2E
会期
2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)
開館時間
10:00~18:00
※金曜日・土曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日休館 、2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)は年末年始休館
観覧料
一般 1,000円、大学生 500円、高校生以下無料
※1月21日(土)は、国立新美術館開館10周年を記念して、入場無料
問い合わせ先
ハローダイヤル 03-5777-8600