岡山県倉敷市の大実業家であり、社会貢献や福祉の分野にも多大な足跡を残した大原孫三郎(1880-1943年)は、西洋美術を紹介する日本初の本格的な美術館を、1930年に倉敷に創設しました。その優れたコレクションに世界が瞠目した、大原美術館の誕生です。
開館の礎となったのは、同じく岡山県出身の画家である児島虎次郎(1881-1929年)が、孫三郎の支援と理解を得てヨーロッパで収集した美術品の数々でした。
その後も大原美術館は、孫三郎の思想を引き継いでコレクションを拡充し、日本を代表する美術館として多くの美術愛好家の心を捉え続けてきました。
大原美術館のコレクションは、西洋近代美術のほかにも、日本近代洋画、民芸運動ゆかりの作家たちの作品、エジプトやオリエント、東洋の古代美術、そして戦後美術から、いま第一線で活躍している現代美術家の作品まで、きわめて多岐にわたります。
本展覧会には、そのすべての部門から選ばれた数々の逸品が一堂に会します。そして、約1世紀にわたって時代とともに歩んできた大原美術館の活動を、珠玉の名品とともに紹介します。
会場
国立新美術館 企画展示室1E
会期
2016年1月20日(水)~ 2016年4月4日(月)
開館時間
10:00 ~ 18:00
※金曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日
観覧料
一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円、中学生以下無料
問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)