パリのルーヴル美術館コレクションから厳選された約80点を通して、16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどる「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」を開催します。
「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画です。そこには、家事にいそしむ召使い、物乞いの少年、つましい食卓につく農民の家族、庭園に集う貴族の男女など、身分や職業を異にする様々な人々の日常がいきいきと描写されています。一方で、風俗画には必ずしもありのままの現実が描かれているわけではありません。日常の装いのなかに、複雑な道徳的・教訓的な意味が込められていることもあります。これらを読み解いていくことも、風俗画ならではの楽しみです。
本展には、17世紀オランダを代表する画家、フェルメールの傑作《天文学者》が初来日するほか、ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ル・ナン兄弟、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ドラクロワ、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。
膨大なコレクションを誇るルーヴル美術館だからこそ実現できる、時代と地域を横断する、かつて例を見ない大規模な風俗画展。ヨーロッパ風俗画の多彩な魅力を、ぜひご堪能ください。
会期
2015年2月21日(土)~6月1日(月)
開館時間
10:00~18:00
※毎週金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで
※4月25日(土)は六本木アートナイト開催のため22:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日
※ただし5月5日(火・祝)、5月26日(火)は開館
会場
国立新美術館 企画展示室1E
入場料
一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料
お問い合わせ先
TEL. 03-5777-8600(ハローダイヤル)