ヨーロッパでは19世紀から20世紀にかけて、数学、機械工学、生物学、地質学や考古学の探求の中で「シンプルなかたち」が再認識され、工業製品や建築のデザインなどに多大な影響を与えました。また、その品格ある魅力は多くのアーティスト達を魅了し、近代芸術の多数の名作に結実したのです。
一方、このような単純で美しい形は、自然の中や、多くの国の伝統文化の中にも見い出すことができます。石器やバードストーンなどのように、世界各地のプリミティブアートや民俗芸術の中にも多くの「シンプルなかたち」が登場します。日本においては工芸、茶道、禅画などに、同様の美学が体現されています。
本展では、このような「シンプルなかたち」について、地理的な広がりと歴史的なつながりを示しながら、ダイナミックで尖鋭な現代美術のインスタレーションもあわせて紹介し、これらに共通する時空を越えた普遍的な美を描き出します。
会期
2015年4月25日(土)~2015年7月5日(日)
開館時間
10:00~22:00(火曜日のみ、17:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
※5/5(火・祝)は22:00まで
休館日
会期中無休
入場料
一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳-中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
お問い合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)