1980年代、パリのギャラリーでいち早くスタジオ・アルキミアや倉俣史朗の展示を行うなど、先駆的なアンティークディーラーとして著名なイヴ・ガストゥ。そのコレクターとしての一面は、30年以上にわたり旅をしながら情熱的に作り上げられたメンズリング(男性用指輪)のコレクションが、2018年、ハイジュエリーメゾン ヴァン クリーフ&アーペルが支援する「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」で初めて展示されたことで知られるようになりました。
パリに続き東京でレコールにより開催される本エキシビションでは、コレクションの中で最も象徴的な作品の数々を紹介します。17世紀ヴェネツィア共和国の元首がはめていたリングから1970年代のアメリカのバイカーリング、古代エジプトにインスピレーションを受けたリングから19世紀の"メメント・モリ"スカルリング、18世紀のエナメルリングから現代アーティストが手がけたリングまで、約400点ものリングが一堂に会します。
このコレクションは、ジュエリーを女性的なものと結びつけて考えることが一般的である現代の風潮に対して、メンズリングに特化しているという点で前例がないものであり、来場者に新しい視点をもたらすことでしょう。
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